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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第22話
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を”大義名分”とし、エレボニア皇家の専用艦――――”紅き翼カレイジャス”を運用しつつ正規軍を指揮下に置き、貴族連合軍を制圧する事よ。」

「ええっ!?ア、アルフィン皇女殿下を”大義名分”にして、しかも”カレイジャス”を運用……!?」

「一体どういう事なんだ……?」

オリヴァルト皇子の質問に対するレンの答えを聞いたエリオットは驚き、ガイウスは真剣な表情で考え込んでいた。

「アルフィン皇女はみんなも知っての通り、帝位継承権を持っているでしょう?更に”カレイジャス”の所有者は”アルノール皇家”で、エレボニア皇家の専用艦として世間にも広く知れ渡っているお陰でこっちの正当性を証明しやすいわ。現エレボニア皇帝であるユーゲント皇帝と第一帝位継承権を持つセドリック皇太子が貴族連合軍に幽閉されている以上、現状カレイジャスを運用できるかつ正規軍を従わせて、貴族連合軍を制圧する為の”大義名分”になる事ができる人物は帝位継承権を持っている人物で唯一貴族連合軍から奪還したアルフィン皇女だけだから、アルフィン皇女を貴族連合軍が”反乱軍”である事を証明し、”特務部隊”指揮下の”エレボニア帝国軍”に正当性がある事を証明する為の”旗印”にするって事よ♪」

「そ、それって……!」

「ユーゲント皇帝陛下達を幽閉して”大義名分”にしている”貴族連合軍”のやり口と同じじゃねぇか!?」

レンの答えを聞いてある事を察したトワは不安そうな表情で声を上げ、トヴァルは怒りの表情で声を上げた。

「や〜ね、どの道貴族連合軍を制圧する為には”大義名分”である帝位継承権を持つアルノール皇家の人物が必要なんだから、怒るなんて筋違いだし、それに………――――オリヴァルト皇子も元々そのつもりでトヴァルお兄さんにアルフィン皇女の護衛を頼んだのでしょう?」

トヴァルの指摘に対して小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンは不敵な笑みを浮かべてオリヴァルト皇子を見つめて指摘した。



「っ!」

「なっ!?それは一体どういう事なんですか!?」

「…………………」

レンの指摘を聞いたオリヴァルト皇子は息を呑み、マキアスは驚き、事情がわかっているアルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。

「うふふ、本来はトヴァルお兄さんと一緒に貴族連合軍の捜索をかわしていたアルフィン皇女と合流した後、アルフィン皇女をカレイジャス運用の正当性を証明する”後ろ盾”にしてZ組を含めたトールズ士官学院の学生達にエレボニア東部で内戦を終結させる為の活動をさせて、自分自身はエレボニア西部で第七機甲師団や他の中立勢力と連携して活動するつもりだったのでしょう?オリビエお兄さ―――いえ、オリヴァルト皇子?」

「ハハ…………私の考えも全てメンフィル―――いや、君にはお見通しだっ
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