第22話
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リヴァルト皇子が絶句し、サラ教官とアリサは信じられない表情で声を上げ、クレア大尉は厳しい表情でレンに訊ねた。
「クスクス、ちょうど良い機会だから言わせてもらうわ。――――今回のエレボニアの内戦、このままだと最終的に現在も抵抗をしている正規軍が全て制圧され、エレボニアの覇権を貴族連合軍が握る事になり、エレボニア皇家である”アルノール家”は貴族連合軍の傀儡になると、メンフィルは判断しているのよ。何せ残存している正規軍は反攻作戦に移る所か貴族連合軍を迎撃する事すらにも限界が来ている上、皇族に関しては肝心の現エレボニア皇帝であるユーゲント皇帝と帝位継承権第一位を持つセドリック皇太子は貴族連合軍に幽閉され、皇族で唯一貴族連合軍に対して抵抗しているオリビエお兄さん―――オリヴァルト皇子の戦力は”光の剣匠”、B級正遊撃士が一人、後は士官学院の関係者達の一部と、幾らレン達メンフィルとの戦争で”総参謀”と”黄金の羅刹”を含めた貴族連合軍の精鋭部隊の一部を失ったとはいえ”身喰らう蛇”を含めた裏世界の使い手達も加勢している貴族連合軍に対して戦力があまりにも貧弱過ぎるんだから、普通に考えれば最終的にどっちが勝つかは予想できるでしょう?」
「ッ!」
「そ、それは…………」
「まあ、実際正規軍は戦力で劣っている事に加えて補給すらも厳しい状況だもんね〜。」
「しかも”騎神”を所有しているバンダナ男も貴族連合軍に加勢している事に対して、こっちにはバンダナ男に対抗できる戦力―――”騎神”を所有している”起動者”もいないから、どう考えても今の状況だと貴族連合軍に対抗できないわね。」
「そうね…………」
「ハハ………頭で理解はしていても、こうして目の前でハッキリ言われると結構グサッと来るね………」
「………レン皇女殿下。和解条約で我が国の内戦にメンフィル帝国が介入する事を取り入れた理由は、貴族連合軍が勝利した場合我が国は和解条約を守らないと判断したからですか?」
レンの指摘を聞いたクレア大尉は辛そうな表情で唇を噛みしめ、マキアスは複雑そうな表情で答えを濁し、ミリアムは疲れた表情で呟き、セリーヌの言葉にエマは複雑な思いを抱えてリィンの顔を思い浮かべて同意し、オリヴァルト皇子は疲れた表情で肩を落とし、重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいたアルゼイド子爵は目を見開いた後自身が推測したメンフィルの意図をレンに確認した。
「大正解♪エレボニアの覇権を貴族連合軍が握る事になれば、エレボニア帝国は今回の和解調印式で調印した和解条約書の無効を主張して条約内容を一切守らない所か、今回の戦争によって受けた被害に対する”報復”をする為にメンフィル帝国との戦争を続行する事は目に見えているでしょう?だから、エレボニアとの戦争
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