第22話
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「……なるほど。自身を崇めている七耀教会を通じて要請した所で国際的立場で言えば”強者”であったエレボニア帝国は自ら自国の権威が地の底まで落ちる事になる”ハーメルの惨劇”の公表は絶対にしなかったでしょうが、恐らく”空の女神”は今回の戦争で”敗者側”であるエレボニアは”勝者側”であるメンフィルと和解する為ならば”ハーメルの惨劇”の公表もすると判断したのでしょうね………」
「シャロンッ!」
ジョルジュの質問に答えた後説明を続けたレンの説明を聞いてある事に気づいたシャロンの推測を聞いたアリサは声を上げてシャロンを睨み、その場にいる多くの者達は複雑そうな表情や辛そうな表情で黙り込んでいた。
「ハハ………まさか12年前のツケまで纏めて返ってくることになるとはね………”空の女神”も関わっているから、まさに本物の”天罰”だね………」
「…………………」
オリヴァルト皇子は疲れた表情で肩を落とし、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「うふふ、これで第六条の件については納得したかしら?」
「………ああ。」
「あ、あの……さっきからずっと、気になっていた事なのですが、第五条は一体どういう事なのでしょうか………?”Z組”のみんなも第五条に関わっているような事が書いてあるのですけど………」
「そ、そう言えば………」
「………しかもアタシ達が導くはずだった”起動者”の”騎神”まで関わっているわね。」
「ええ………”贈与”と言う事はリィンさんが起動できる”騎神”をエレボニアがメンフィルに贈与するという事だと思うのだけど………」
トワのレンへの質問を聞いたエリオットは目を丸くして和解条約書の第五条の部分を読み直し、目を細めたセリーヌの言葉にエマは不安そうな表情で頷いた。
「ようやくオリビエお兄さん達を呼んだ”本当の理由”でもあるその説明に移れるわね。」
「第五条が私達を呼んだ”本当の理由”…………レン君、それは一体どういう事なんだい?」
レンの答えが気になったオリヴァルト皇子は真剣な表情でレンに訊ねた。
「まず第五条の内容は簡単に言えばエレボニアの内戦をメンフィルが介入する事を承諾するって内容よ。で、”騎神”はエレボニアの代わりに内戦を終結させる”報酬”代わりよ。」
「な―――――」
「何ですって!?」
「エ、エレボニアの内戦をメンフィルが介入する事を承諾するって………!」
「レン皇女殿下!無礼を承知で意見させて頂きますが、他国がエレボニアの内戦に介入する等一種の”内政干渉”になります!何故メンフィル帝国はこのような内容を、和解条約に組み込んだのですか!?」
レンの説明を聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中オ
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