第22話
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質問している中ある事に気づいたセリーヌは目を細めた。
「……まあね。―――ただ悪いが”その件”についてはみんなには教えられない。空の女神が今のゼムリアの地に現れた”方法”が第3者に知れ渡れば、ゼムリア大陸自身の”歴史”が滅茶苦茶になる可能性が非常に高いからね。」
「殿下、それは一体どういう意味なのですか?」
「……………」
「ブーブー。誰にも教えないから、ボク達にも教えてよ〜。」
「いや、むしろ”情報局”に所属している君に教えるのが一番ダメだろ……」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアルゼイド子爵は尋ね、クレア大尉は真剣な表情で考え込み、不満そうな表情で答えたミリアムにマキアスは呆れた表情で指摘した。
「レン皇女殿下。”ハーメルの惨劇”を公表する事を望んだ人物は”空の女神”と仰ったが、メンフィルは何故その人物が”空の女神”であるとわかったのだろうか?」
「そ、そう言えば………」
「言われてみればそうだな………七耀教会ですら、”空の女神”の本当の姿すら知らないはずだぞ。」
ガイウスのレンへの質問を聞いたトワは目を丸くし、トヴァルは真剣な表情で呟いた。
「うふふ、実は”リベールの異変”の半年後に”影の国”というゼムリアどころか、ディル=リフィーナの人物達まで巻き込み、更には時空を超えた人物達まで巻き込んだ事件に巻き込まれてね………その時に遥か昔に生きていた”空の女神”の両親も巻き込まれて、その人達と一緒に協力して”影の国”事件を解決したのよ♪」
「ええっ!?そ、”空の女神の両親”!?」
「し、しかも異世界どころか時空をも超えた人物達まで巻き込む事件があったなんて………まさかその事件も”リベールの異変”の時に現れた”至宝”によるものかしら………?」
「………正直わからないわ。”リベールの異変”の時に現れた”至宝”が”時”に属するのだったら、恐らくその可能性が考えらえるのだと思うのだけど………」
「まさか”空の女神”にご両親が存在していたとは…………」
「なるほど………ご両親を知っていれば、ご両親のご息女である”空の女神”もご両親のどちらかに似ている可能性は非常に高いでしょうから、メンフィルは”空の女神”がどのような姿や容姿をしているのかの推測はできていたという事でしょうね………」
「七耀教会にとっては驚愕の事実だろうね。」
レンの説明を聞いたアリサは驚き、エマの疑問を聞いたセリーヌは目を細めて指摘し。ラウラは信じられない表情で呟き、シャロンは考え込みながら推測を口にし、フィーは静かな表情で呟いた。
「あ〜、あの事件か〜。確かあの事件はオリヴァルト皇子も巻き込まれていたから、”空の女神”についての”何か”を知っていたんだね〜。」
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