第22話
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困惑の表情で疑問を口にした。
「―――レーヴェ様は”ハーメルの惨劇”で生き残ったこの世で生きている数少ない”ハーメル”出身の方なのです。」
「ええっ!?」
「まさか”ハーメルの惨劇”で生き残った人達がいて、その内の一人がさっきの人だったなんて……」
シャロンの説明を聞いたトワは驚き、ジョルジュは信じられない表情で呟き
「その口ぶりだと、サラは”剣帝”が”ハーメル”の出身である事を知っていたの?」
「……ええ。」
フィーの疑問に対してサラ教官は重々しい様子を纏って答えた。
「ちなみに”ハーメルの惨劇”で生き残った”ハーメル”出身の方は二人で、残りの一人の方もそうですがレーヴェ様が”結社”入りした理由は”ハーメルの惨劇”が一番の理由と聞いておりますわ。」
「シャロンさんが先程挙げた人物は自分の目の前で大切な姉君を失った事が原因で心を壊してしまい、その結果”リベールの異変”を起こし、主戦派を唆せた”結社”の”蛇の使徒”の一柱―――”白面”ワイスマンに操られ……そしてレーヴェ君は”ハーメルの惨劇”の件を知り、”人”に絶望した彼が”人という可能性”を試す為に結社入りしたとの事だ。」
「”人という可能性”……ですか。」
「アタシはてっきりハーメルの復讐の為かと思っていたけど……」
「二人が結社に入った理由も全ては”ハーメルの惨劇”によるものだったのですか………殿下、もう一人の”ハーメルの惨劇”から生き残った方は今どうしているのでしょうか?レオンハルト殿は結社から抜け、メンフィルに所属していますが………」
シャロンとオリヴァルト皇子の説明を聞いたエマは複雑そうな表情で考え込み、セリーヌは目を丸くし、ラウラは重々しい様子を纏って呟いた後ある事に気づいてオリヴァルト皇子に訊ねた。
「もう一人の”ハーメルの惨劇”から生き残り、結社入りしていた人物は随分前に結社の任務で”ある高名な遊撃士”の暗殺をしようとしていたらしいのだが、暗殺は失敗し、失敗した彼は結社の者達に”口封じ”されそうになったとの事だが暗殺対象であった遊撃士が彼に襲いかかった結社の使い手達を撃退、その後遊撃士は彼を引き取って自分の家族にして、その遊撃士に引き取られた人物は色々とあったようだけど今はレーヴェ君同様”光”の道を歩んでいるよ。」
「ええっ!?こ、殺されそうになったのに、その襲撃者を守った上家族にしたんですか!?」
「一体どんな人なのかしら……?」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたエリオットは驚き、アリサは戸惑いの表情で考え込み
「遊撃士と言う事はその遊撃士の事はもしかして教官やトヴァルさんも知っているのだろうか?」
「ああ、当然知っているぜ。まあ、今は遊撃士を辞めて軍人をやっているがな。
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