暁 〜小説投稿サイト〜
マイ「艦これ」「みほ2ん」
第43話<決断>
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

(あの深海棲艦までやられてしまわないか?)

-------------------------------
マイ「艦これ」みほ2ん」
 第43話 <決断>(改)
-------------------------------

 気を失っていたのは数分だろうか?

「司令っ、しっかり!」
この声は日向か? そういえば目の前で橋が破壊されたことを思い出した。

「はっ」
……我に帰った。

「気付かれましたか?」
青空をバックに私を覗きこんでいる日向の『どアップ』だ。その向こうの空を瑞雲が旋回している。

 全てがドライな日向に、ここまで接近されると、ちょっとビックリするが……いや、それどころではない。

私は直ぐに上体を起こそうとするが……

「ん? 冷たい」
ああ、そうか。ここは水路の中か。

私の思いを察したように彼女も頷いて淡々と説明する。
「司令、ここは水路です。何とか足は届くかも知れませんが」

「済まない日向」
と言いながら私は彼女に支えられて上体を水路の中で起こす。

何とか立ち上がるが
「イタタ……」

全身打撲か。ハンドルで額を打ったような感触……おでこがズキズキする。

 見渡すとコンクリートの土手……ここは確かに水路だな。口の中がしょっぱい。

 日向が身体を密着させて私を支えてくれる。彼女の場合、不思議と変な気は起きないのだが……やや筋肉質な身体ながら、やはり柔らかい感じ……女性なんだなと思わせた。

彼女は言う。
「司令、お体は?」

「ああ、まぁ中身は検査しないと分からないが、今のところ打撲程度で済んでいる感じだな」

「……良かった、です」
意外な言葉。彼女自身あまり使わない単語だろう。

 一瞬、二人の間に気恥ずかしい空気が流れた。

その空気を払うように私は言う。
「そうだ、あの捕虜は?」

 次の瞬間、私の背後で突然大きな音がした。

「え?」
振り返ると巨大な水柱が上がっていた。

見ると艦娘が……第六駆逐隊が何かを追っている。
「潜水艦か?」

指揮を取っているのは神通さんか。

日向は改めて敬礼をした。
「報告致します。軍用車が水路に落下直後、司令は頭部を強打され意識を失われました。私は直ぐに救出を試みましたが……」

また背後で水柱が上がる。
「逃がさないわよ!」

恐らく瑞雲だろう。機銃掃射の音も聞こえた。日向は報告を続ける。
「落下直後、恐らく至近距離からの魚雷が土手に着弾。激しい水柱と水圧の中で私は司令を確保。その間に敵の特殊部隊及び潜水艦数隻が捕虜を強奪しました」

「なに?」
確かに周りを見ると私たちしか居ない。やはり捕虜を狙っていたか。

「ビンゴー
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ