ガンダムW
1733話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ナックが使えるビームライフル程度では、ニーズヘッグに何重にも存在しているバリアを破れるとは思えないんだけどな。
そうして、半ば一触即発の状態になった時……不意に周囲に声が響く。
『待って下さい! 彼は敵ではありません!』
『この声……カトル様!?』
『間違いにない、カトル様だ!』
『カトル様ぁっ!』
……うん、そんな一触即発の状態がカトルの一声であっという間に消えてしまった。
何なんだろうな、これ。物凄いというか……うん、俺が予想していた以上のカリスマ性だ。
トレーズ教のレディ・アン程ではないにしろ、そのうちカトル教とか出来るんじゃないだろうな?
もしそうなったら、中東連合との付き合いも考えなければいけなくなるな。
『あの機体に乗っているのは、皆も知っているシャドウミラーの代表、アクセル・アルマーさんです! 決して敵対しないようにして下さい!』
そう叫ぶカトルの声に、周囲がざわめく声が聞こえてくる。
まぁ、ここで行われたパーティには俺も参加してるしな。
俺の顔を知っている奴がいてもおかしくはない。
……トールギスでもなく、ウイングゼロでもなく、このニーズヘッグに乗っているのが向こうにとって色々と理解出来ない事も多いだろうけど。
ともあれ、それでもカトルの言葉は強い説得力を持っていたのか、やがてこちらにビームライフルの銃口を向けてきたマグアナック達も、それを下ろしていく。
「さて、じゃあここでやるべき事もやったし、俺は帰らせて貰うぞ」
そう告げ、カトルから感謝の言葉を聞かされ、その場を後にする。
……ここでシステムXNを使っても良かったんだが、それだと中東連合の連中が過剰反応しそうだったしな。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ