ガンダムW
1733話
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事があるかもしれない。
そんなカトルに対し、俺がやるのは軽い手加減だ。
T-LINKシステムを使い、ファントムはコックピットを狙うのではなく、四肢を、頭部を、武器を破壊していく。
放たれるビームやレーザーは、次々にOZの戦力を無力化していった。
実際に戦っているパイロット達は、何が起きているのかが全く理解出来ないのだろう。
反乱を起こした者達どころか、中東連合側のMSまでもが戸惑ったように動きを止めているのが分かる。
まぁ、気が付けば自分と戦っていたMSが突然四肢を切断されたり、頭部を切断されたり、武器を切断されてたりといった具合に動けなくなるのだから、それも当然だろう。
MSを撃破するだけなら、それこそコックピットを狙えば一発で勝負が決まるのに対し、生かしたまま捕獲となるとかなりの面倒がある。
手数が4倍……いや5倍、6倍と必要になるのだから。
もっとも、やると決めた以上はこちらも妥協しない。
T-LINKシステムにより、合計48基のファントムが戦場を縦横無尽に動き回る。
すると、見る間にトレーズ派のMSは撃破されていく。
勿論予定通りマグアナックには攻撃を仕掛けていないのだが、リーオー、エアリーズ、トーラスといったMSが戦闘不能になれば、当然のように中東連合のMS部隊には余裕が出来る。
そして中東連合のパイロットであれば、敵がトレーズ派か、それとも自分の仲間かといったことを見抜くのは難しい話ではない。
結果として、トレーズ派のマグアナックに対して数機で攻撃を仕掛ける事が出来るようになり、戦局はあっという間に中東連合有利になっていく。
こうして見る限り、中東連合のMSパイロットの腕は決して悪くない。
それを知る事が出来たというだけでも、こっちにとっては中々に興味深い戦場だった。
最終的にここで起こっていた戦闘が終わるまでに、20分も掛かっていない。
自慢するようだが、俺がいなければこの戦いは数時間単位のものになっていただろう。
まぁ、カトルとトロワがいるし、ガンダムが戦場に姿を現せばそこまで時間は掛からなかったかもしれないが。
ともあれ、戦闘が終われば……当然のように、中東連合のMSは今まで見た事がない異形のMSニーズヘッグに視線を向けてくる。
正確にはMSではないのだが、このW世界にはMS以外の人型機動兵器のジャンルはないしな。
戦場を縦横無尽に動き回っていたファントムがヒュドラの周囲に浮かんでいるのを見て、余程脅威に思ったのだろう。中東連合のマグアナックの何機かは、こっちにビームライフルの銃口を向けていた。
こっちも大人しくやられる訳にはいかない以上、向こうが何か行動に出たら対応しないといけない。
そんな訳で、ファントムの準備を整える。
……まぁ、マグア
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