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転生とらぶる
ガンダムW
1733話
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らが敵なのか分からない為だ。
 中東連合は、その成り立ちから基本的にマグアナックを使用している。
 リーオーとかに比べても高性能な機体をこれだけ量産出来たのは、純粋にそれだけ中東連合が裕福だった事を意味しているのだろう。
 ともあれ、そんな理由でマグアナックについては俺は手出ししない方がいい。
 下手に手を出して、実は裏切り者ではなく中東連合側の機体でしたなんて事になったりしたら、ちょっと洒落にならないし。
 そんな危険を冒すくらいなら、それこそ確実に敵だと判明しているOZのMSを撃破した方がいい。

「……今更だが、一応聞いておくけど……リーオー、エアリーズ、トーラスといったOZのMSは中東連合を襲っている機体という認識でいいんだよな? 中東連合側がああいうMSを使わないという認識でOKか?」
『はい! 僕が知ってる限り、OZのMSは使ってない筈です。勿論研究用とか練習用にある程度購入はしていましたが……』

 カトルのお墨付きを貰ったと考えて、いいのだろう。

『ただ!』

 早速OZ製MSを撃破しよう。
 そう考えた俺がT-LINKシステムに意識を集中しようとした瞬間、再びニーズヘッグがカトルの声を拾う。

「どうした?」
『その、出来れば彼等を殺さないでくれませんか?』
「……本気か?」

 そう言いながらも、カトルの性格を考えればそれはしょうがないと判断してしまう。
 元々が非常に優しい……甘いと言ってもいい程に優しい性格をしているカトルだ。
 自分達を裏切ったとはいえ、それでも仲間を殺したくないと思うのは当然だろう。
 また、俺とカトルは緩やかな協力関係にはあっても、同じ勢力下ではないという事も、今回は影響している。
 その上、カトルは中東連合の中でも象徴的な存在であり、そのカトルの意志に反するような行動を俺がとった場合、後々悪影響が出てくる可能性は十分にある。
 これが、以前俺がSEED世界にいた時のように、同じ軍艦に乗っているキラだとかが、そんな事を言っているのなら、それこそ冗談じゃねえと切り捨てる事も可能だ。
 だが、今回の場合はこいつらを生かして捕らえても、結局のところその負債を払うのは中東連合だ。
 であれば、多少面倒であっても、カトルの要望を聞いておく方がいいだろう。

「仕方がないな。貸し1だぞ」
『……ありがとうございます!』

 俺があっさりと要望を受け入れたのが信じられなかったのか、一瞬の沈黙の後でカトルは嬉しそうに礼を言ってくる。
 中東連合の軍部を率いる立場にいるカトルに貸しを作ることが出来た。
 そう考えれば、寧ろこの取引は俺にとって大きな利益と言えるだろう。
 今の状況でカトルに何かをさせようという考えはまだないが、それでもいずれは何かを頼むような
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