0073話『艦隊運営ができない一日』
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取っていなかったのか?」
「はい。明石に関しましては工廠の修理後に受け取る予定ですが夕張さんに関しましてはまだ受け取っていませんね」
「そうか…それじゃそろそろ来る頃じゃないか…?」
私と大淀がそんな話をしている時だった。
扉がノックされて、
『提督ー? 夕張です。反省文を持ってきました』
なんというかタイムリーな感じで夕張が反省文を持ってやってきた。
それで思わず大淀と一緒に笑みを浮かべながらも、
「わかった。入ってきていいぞ」
「はーい。夕張入りまーす」
それで夕張が普段の姿で執務室へと入ってきた。
夕張は最近は明石と一緒につなぎ姿のイメージだからたまに見る普段着の恰好は新鮮に見れとれるんだよな。
「提督。昨日は本当にすみませんでした…。この通り反省文を書いてきました」
「わかった。それじゃ大淀に預けてくれ」
「了解です。大淀さん、お願いします」
「わかりました。チェックしますね」
それで夕張の反省文を大淀は受け取って内容をチェックしている。
しばらくして、
「はい。夕張さん、しっかりと反省文は書かれているようですのでもう大丈夫ですよ。今後は明石と一緒になにかする際は私に一言言ってくださいね?」
「はい。ご迷惑おかけしました」
それで夕張も反省の色が見れたのだろう素直に謝罪していた。
「はい。それじゃもう大丈夫ですよ」
「うん。あ、提督。昨日も言ったけど花火の件は楽しみにしておいてね? 戦艦のみんなにも協力してもらう予定だから」
「戦艦のみんなにも…? まさか砲弾式の花火もあるのか?」
「はい。まだ試し打ちができていないのでそのうちに誰かにやってもらう予定です」
「そうか。…ちなみにその件は大淀には…?」
「あ…」
それで夕張は大淀の笑みで凍り付いていた。
「…夕張さん? 反省文がもう何枚か必要ですか…?」
「スミマセンデシタ…」
それで夕張はもう一度大淀に謝罪をしていた。
うん、まだまだ反省が足りていないようだな。
とにかく今日一日はまぁ静かに過ごせそうだな…。
大淀と夕張のやり取りを見ながらもそんな事を思った一日だった。
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