ガンダムW
1732話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ければ自分達の組織がシャドウミラーとの間の窓口になれたかもしれない。
そんな思いを抱く者達が悔しそうな表情を浮かべるが……取りあえず原作知識があった俺としては、ロームフェラ財団もサンクキングダムも、窓口となる選択肢はなかったな。
サンクキングダムは、原作と違ってドーリアンがいる為か武力もある程度認めるようになっているが、このW世界に来た当初はそんな事になるとは思っていなかったし……そもそも、完全平和主義という存在がシャドウミラーとは絶対に相容れないものだし。
そんなサンクキングダムを交渉窓口にした場合、下手をすればW世界VSシャドウミラーなんて事になっていた可能性すらある。
ロームフェラ財団は、デルマイユがトップという時点で信頼も信用も出来ないし。
そういう意味では、中東連合は惜しかったな。
もし中東連合の存在を最初から知っていれば、連合軍とどちらを選ぶか迷っただろう。
だが、この中東連合という存在そのものが、俺が原作に介入しまくった結果生まれた組織だと思われる。
だとすれば、俺が中東連合という存在を見越してカトル達と手を組む……という可能性はなかった。
原作のガンダムチームは……勢力と言うよりは一時的な協力関係と呼ぶの集団だったしな。
シャドウミラーとの窓口としては相応しくない。
「ともあれ、窓口は連合軍になると思う。……まぁ、トレーズとの戦いで連合軍が負けて、解散するような事にでもなれば、話は別だけどな」
「ふんっ、そんな心配はいらない」
セプテムが自信に満ちた表情で告げる。
ただ、オペレーション・デイブレイクは、元々来ると分かっていたから、連合軍の方でもある程度の迎撃準備を各基地にさせ、OZの襲撃に対応させる事が出来た。
だが、今回トレーズが行ったオペレーション・サンライズは、前の作戦の焼き直しに等しい作戦ではあるが、俺の原作知識にも全くなかった為、連合軍の基地でも油断していた者は多かった筈だ。
せめてもの救いは、OZとの戦いを経験した事で連合軍のMS部隊もそれなりの練度を保っているし、MDという戦力を用意している基地も多い……といったところか。
連合軍でそうなると、中東連合やサンクキングダムの方はどうなっているのやら。
「そんな訳で、これからどうするかだが……まず連合軍は一番規模が大きいから後回しにするとして、サンクキングダムはどうする? 首都のニューポートシティ以外にどこか行きたい場所があるのなら、直接送ってもいいけど」
最初に尋ねたのは、サンクキングダム。
だが、そう尋ねながらも、俺はヒイロとドーリアンが何と答えるのか大体理解していた。
「いや、ニューポートシティに送って欲しい」
ドーリアンの言葉に、ヒイロも無言で頷く。
シャドウミラーとい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ