ガンダムW
1732話
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て考えるというのは、ちょっと気が早いと言ってもいいが。
何しろ、ホワイトスターとはまだ全然連絡を取る事が出来ていないのだから。
「うむ、出来ればその辺でお願いしたい」
「……まぁ、今から全てを決めるのはどうかと思うから、俺がホワイトスターに連絡を取れるようになってからだな。当然担当の者が向こうのホワイトスターにいるから、この世界の貿易についてはそっちと話してくれ」
「担当?」
俺とノベンタの話を横で聞いていたセプテムが嫌そうな表情を浮かべたのは、やはり凛との交渉でいいように毟り取られてきたからだろう。
「言っておくが、凛よりも余程手強いからな。寧ろ、凛の上位互換と言っても構わない」
「へぇ」
その言葉に、小さく声を上げたのは……当然のように俺の話を聞いていた凛だ。
満面の笑みを浮かべて俺の方を見ているが、そこにあるのは寧ろブチ切れ寸前5秒前といった感じに見えるのは、きっと俺の気のせいなんだろう、うん。それは間違いない。
セプテムの方も、心底嫌そうな表情を浮かべていた。
だが実際、柔軟織り交ぜてくるエザリアや、強気で攻めてくるレオンの2人は、交渉相手としては非常にやりにくいだろう。
あやかや千鶴はこの2人に比べればまだ未熟だから交渉はしやすいだろうが、それでも甘い相手かと言えばそうではない。
そもそもの話、シャドウミラーの政治班というのは実働班以上に少数精鋭だ。
そんな中で活動していれば、嫌でも能力は上がる。
……もっとも、それはシャドウミラーの中に政治向きの人材が少ないから、というのもあるのだが。
正確にはレモンを始めとして何人かは政治班として働けるだけの能力を持っている奴はいるのだが、技術班を始めとして政治班よりも重要な仕事を任されている者が多い。
政治班と技術班、どちらも重要ではあるが……シャドウミラーの根幹にあるのが他の世界の追随を許さないだけの技術力である以上、そちらからレモンを引き抜くというのは有り得ない選択肢だった。
シャドウミラーの内情はともかくとして。
「ちょっと待って下さい。連合軍を相手にだけ話を進めるという事は、僕達とは……」
話に割り込んできたのは、中東連合のカトル。
まぁ、連合軍とだけ話を進めているのを見れば、色々と焦ってしまってもおかしくはない。
ここまでの話を聞けば、シャドウミラーとの取引がどれだけの利益になるのかというのは明らかなのだから。
それに自分達中東連合も加わりたいと思っても、おかしくはない。
……まぁ、カトルにその権限があるのかどうかは微妙だが。
何と言っても、カトルはあくまでも中東連合の軍のトップだ。
政治家という意味ではない。
それをいうのであれば、連合軍のノベンタも同じなのだが……連合政府よりも
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