暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic36これからの聖王教会〜Her case〜
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には拒否権があります。弁護士を立てる権利もありますので〜」

聴取前の常套句を述べてから、ディードの聴取を始める。ディード含めた拉致組は今朝まで調整をしてもらってた。長年、プライソンに洗脳されてたわけだし。医務局と技術部から、聴取してもOKよ♪って許可が下りたことで、今日から聴取開始というわけだ。

「じゃあ一番大切なことを訊くね〜。コイツら、知ってる?」

展開した複数のモニターに、“スキュラ”姉妹を暗殺した連中の画像を出す。共通なのは学生服に学帽、マント、目だし帽、お面。厄介なのはその実力だ。巨大艦を一撃で寸断できるレベルの切断力のある攻撃。感知可能範囲外からの高威力狙撃。転移能力。そして何より魔力が推定SSランク。勝てないことはないだろうけど・・・さ。

「申し訳ありませんが、私に答えられるものはあまり多くはありません。おそらく姉たちもそうだと思います」

「ほう。その心は?」

「セッテ、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、私、そして私たちの母として用意されていたクイントさんの部隊・シコラクスは、替えの利く使い捨て戦力なので・・・。プライソンの研究所をご覧になりましたか? 次代のシコラクスやスキタリスの素体となる人・・・」

ディードの言葉に、脳裏に過るのは生体ポッドに収められた人たち。なんでか女性率が高かったけど・・・。とにかく、捜索願が出されてた人が3割、死んだと偽装されて死亡届が出されてた人が2割、残りが遺伝子利用で生み出された人工生命体だった。行方不明だった5割は徹底的な検査の後、ご家族の元に送り届けられた。人工的に生み出された子たちは、改造前だったこともあって、里親を募集することになった。

「そういうわけもあり、私たちはプライソンの客人と直接会うどころか、通信に出ることもありませんでした。おそらく、スキタリスのメガーヌさん達も同様に・・・」

「そう。ありがとう、ディード」

死んで勝ち逃げしたプライソンへの怒りも憎しみも消えることはない。だからこれ以上ディードが辛い思いをしないように「んじゃ、こっからは個人的な聴取ね♪」と話題を変更する。ディードは「なんでしょう」と小首を傾げた。

「出所した後のことなんだけど・・・。あなたはどうする? アジトのデータをちょろっと見せてもらったけど、あなたとオットーは血の繋がりのある実の姉妹のようね。だからあなた達、か。んでさ、あなた達2人は、出所後どうする? スカラボ――第零技術部へ入る?」

ドクターの遺志を継いだ、最初で最後の弟子であるすずかがスカラボの最高責任者・主任になったし、不安なことはきっとない。それにウーノ達も、広く見れば姉妹だしさ。

「それは・・・まだ考えていません」

「あれ、そうなの?」

「孤児院でのウーノ姉様た
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