暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic36これからの聖王教会〜Her case〜
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らの視線をビシビシ感じるから、やめるように言う。

「昔にも話したと思うけど、私って食べても太らない体質だから。お腹は太らないからダイエットも考えなくても良い。この体に感謝♪」

「「「っ・・・!」」」

見た? あのクラリスの余裕しゃくしゃくな顔。わたし達3人はさ、そりゃあもう努力してるわけよ。食べたら太る、動かないと太る。この自然の摂理に従って日々、体のラインが崩れないように頑張ってるっていうのにさ。

「わたしはダイエットで、体重どころか胸のサイズまで減ったこともあるのに・・・!」

「右に同じく・・・!」

わたしとアンジェは自分の胸に触れて歯ぎしりする。そんな中、「ふふ」トリシュが俯いて肩を震わせながら笑った。

「良いではないですか、減るものがあるだけ・・・。ええ、マシです。ふふ、私は減るものがないので、ダイエットも気楽に出来ます〜♪」

「「「・・・卑屈」」」

トリシュの絶壁・・・ではなくても小さな胸をチラッと見てすぐに目を逸らした。クラリスも「調子乗ってごめん」って謝るレベルで、今のトリシュは不憫な子だった。

「ごめんって何です? 別に謝ってもらうようなことなんてありませんよ? 胸の大きさがなんです? かつてのエリーゼ卿もまた、胸が小さいことに悩んでいたようですが、オーディン様は胸のサイズに拘りはないようでした。ルシル様も同様に、この慎ましくも綺麗な形の胸を好いてくれます?」

パァっと表情を輝かせ、ポンっと薄い胸に両手を添えたトリシュ。反論したいけど、なんとなく今のテンションを下げるのも可哀想だし。アンジェやクラリスも同じ考えなようで、「そうだね」同意をしておく。

「・・・はあ〜・・・胸、大きくしたいです」

「「「・・・」」」

どんよりするトリシュと、あの子から目を逸らし続けるわたし達のレールウェイの旅もようやく終わった。北部の次元港に到着した。トリシュ達と手を振り合って別れて、わたしはひとり本局行きの次元船に乗船する。そして1時間の船旅を終えて、本局捜査部エリアへ。

「あ、来た来た!」

「シャルー!」

廊下の奥からわたしを呼ぶのは「フェイト、アリシア!」だ。2人と合流して、取調室へと向かう。第11〜20取調室と刻印されたプレートが掲げられた10枚のドアが見えてきた。廊下には捜査官が数人、さらに捜査部長官のビディ・アーリー中将、そして「ゼストさん・・・!?」が居た。まずはアーリー中将や他の捜査官に敬礼。その後で「お久しぶりです!」ゼストさんに声を掛ける。

「イリス。しばらく見ない内に大きくなったな」

儚げに笑みを零すゼストさんの元に駆け、「いろいろと大遅刻です!」とその分厚い胸板をコツンと叩く。ゼストさんは「ああ。まったくだ」って苦笑した。2人で
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