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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
4.沖田総司は努力を惜しまない
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!」
「沖田さんそれは最後の手段よ」
「それで解決しちゃうんだ!」
驚愕の後に落胆する由比ヶ浜。がっくりと肩を落としてため息をつく。
「やっぱりあたし料理向いてないのかな………。才能ってゆーの?そういうのないし」
なるほどな。
「解決方法がわかったわ」
「努力あるのみ、ですね」
残酷と言えば残酷だが、これが唯一の解決方法だろう。
才能が無い。そんなことを言うやつは大抵努力をしてこなかったやつだ。人間は心のどこかでは努力しなければならないとわかっている。だが、人間はどこまでも怠惰な生き物だ。だから人間は怠けるためのいいわけに才能云々を持ち出す。無駄な努力と切り捨てる。
「由比ヶ浜さん。さっきあなたは才能がないと言ったけれど、まずその認識を改めなさい。最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功できないのよ」
雪ノ下のそれはどこまでも辛辣で反論すらも許さないほどに正論だった。
俺らはそういう人をボーダーで何人もみてきた。天才が努力をし己に磨きをかける様を。努力で天才に食い下がろうとする様を。
「で、でもさ、こういうの最近みんなやんないってい言うし。………やっぱり合ってないんだよ、きっと」
「へぇ。じゃあ、由比ヶ浜さんは『みんな』が勉強をやらないって言ったら勉強をやらないんですね。『みんな』が学校をやめるって言ったら学校をやめるんですね」
あ。やばいぞ。総司の堪忍袋が切れた。
「何かあれば『みんな』って単語だしてはぐらかすのやめてください。あなたは何のためにクッキーを作ってるんですか?『みんな』のためですか?違いますよね?努力を怠る理由を居もしない『みんな』何て言う単語ですまさないでください」
総司にそういう類いの言葉はタブーだ。
俺の知る中で総司ほど生きることに、戦うことに努力を費やした人をみたことがない。そして、俺はいつもそれを端から見ていた。だからこそ、こいつがこんなにも憤慨する理由がわかるし、終わらせたくない理由もわかる。いつものヒス俺なら優しい一言でもかけるところだが、どうもヒス俺は総司にやさしいようで総司の肩を持ってしまう。ヒス俺には珍しいことだ。
「そうね、沖田さんの言うとおりだわ。自分の不器用さ、無様さ、愚かさの遠因を他人に求めるなんて恥ずかしくないの?」
総司の怒気、雪ノ下の嫌悪感。この二つをヒシヒシと俺は感じてる。恐らくそれを直接浴びせられている由比ヶ浜は相当来ているだろう。証拠に俯いているし、涙目だ。
「か………」
帰る、とでも言うのだろうか。今にも泣きそうなか細い声が漏れた。だが、正解だろう。逃げが悪いわけではない。
「かっこいい………」
「「「は?」」」
俺ら三人の声が重なった。こいつ何
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