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【RB1】
【RB第十話】
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「か、加川有栖さん!」

「……??」


 声を掛けられ、首を傾げるアリス――同じライダーズの生徒の男の子っていうのはわかるのだが……。


「お、俺、畠山海っていいます! よ、良かったら今からデートに行きませんか!?」

「え? ……ごめんなさい、あたし好きな人いるのでデート出来ません!」


 勢いそのまま断りをいれ、駅へと走り去るアリスと無情にも玉砕した畠山海――最新機である火影・五式を入手しても靡かないのはある意味当然だろう。

 ガックリ項垂れる畠山海に、取り巻きの男子は――。


「し、仕方ないっすよ海くん」

「好きな人いるんじゃ……多分好きな人ってのも有川来栖だと思うし」


 取り巻きの男子二人、あの目付きの悪いクルスを思い浮かべていると肩を震わせている海が――。


「っ……。あんな目付きの悪い奴の何処がいいんだよ……!」

「そ、それはわかんないっすけど……」

「か、海くん。とりあえずデートよりも友達として仲良くなってからの方が――」

「チックショー!! ええい、決闘だ決闘!! あの有川来栖って奴とRBで決闘だチクショー!!」


 いきなりの決闘発言に目を丸くさせる二人、何故いきなり飛躍して決闘になるのかが理解不能だった。


「決闘して俺の方があの天使に相応しいって事を証明してやる! うぉぉおおおおっ!!」

「か、海くん!?」

「何処行くんすか!?」


 取り巻き二人を残して何処かへ走り去る畠山海――残された取り巻き二人は顔を見合わせて二人して思う。

 週明けの月曜日、荒れるなぁ……と。
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