暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1731話
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とかなんとか聞いた覚えがあったが。
 その辺り、今頃どうしてるのやら。
 ともあれ、その辺りの心配は俺がホワイトスターに戻ってからだな。
 それより、今やるべきなのは……
 俺の能力をその目で見た者達……それでも尚完全に信じ切れない者達に向かって、俺の言葉が本当だと教えてやるべき事だろう。
 まぁ、こうして10代半ばの姿を見せてるんだから、それを見ても信じないなんて者は……いや、ここは念には念を入れておくべきか。
 再び指を鳴らすと、次の瞬間俺の姿は再度白炎に包まれ……やがて10代半ばから、10歳前後の幼児と化していた。
 再びの奇跡とも言える光景を見て、周囲の者達の口から上がるのは驚愕の声。
 それを見ながら満足し、再び指を鳴らすと三度俺の姿は白炎に包まれ……そしていつもの20代の姿に戻っていた。

『……』

 ブリーフィングルームの中に広まるのは、沈黙。
 凛と綾子の2人以外の者達は、目まぐるしく姿が変わっている俺を見て、言葉も出ないのだろう。
 そんな中、次に口を開いたのは……俺にとっても完全に予想外だったトロワ。

「これまでの話を聞く限り、ここ1年程の間に起きた大きな出来事にはアクセル……いや、アクセル代表が関わっているらしい。では、これも聞かせて貰おう。OZがトレーズ派と財団派に分裂してから内乱になった際、唐突に現れた、ムウ・ラ・フラガ。自称エンデュミオンの鷹と名乗っていたが……」
「それも、俺だ」

 ムウ・ラ・フラガとしてはマスクを付けて活動していたが、それでも何度か外に出るような事はあった。
 それこそ、宇宙でトレーズ派と財団連合の最後の決戦が行われた時、戦艦に乗り込んだ時とかな。
 どうやってかは分からないが、その辺りの情報を中東連合の方で入手したとすれば、10代半ばの俺の姿とムウを結びつけるのは難しくないか?
 突然姿を現した、腕利きのMSパイロット――正確にはMSじゃないんだが――のムウと、俺の間には共通点が多いしな。
 そう考えれば、トロワが今回の件を見抜いたのもおかしな話ではない……と思う。うん、多分。
 ともあれ、トロワの言葉に再びブリーフィングルームの中は驚愕に包まれた。

「アクセル……お前は一体、どれだけ暗躍をしてきてるんだ……」

 呟くセプテムの言葉に、小さく肩を竦めるのを返事とする。
 そもそもの話、俺だって当初はここまで暗躍する気はなかったのだ。
 だが、これ以上ない程に原作へ介入した結果、このW世界の歴史は全く俺が知ってるものとは全く違うものに変わってしまった。
 その整合性を取る……って訳でもないが、とにかくその時に最善の行動を――俺にとっての利益もあるが――とっていたつもりが、気が付けばW世界で起きた多くの出来事に俺達が関わっていたのだ。


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