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angelcode〜とある少女の物語〜
ささやかな企て
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の瞳』だと思うよ〜」
「なにそれ…。ピジョン…?」
はじめて聞く言葉に、驚くルゥ。
「ピジョンブラッド」
「ルビーの中でも、赤みが鮮やかで高価な物を指して『ピジョンブラッド…』『鳩の血』って言うらしいのよ。
「えぇ〜っ?鳩の血ぃ〜っ??」
思わず、気色悪そうに、顔をしかめる。
「ほら、『赤い色』って『権威』の象徴だからね、貴族の間でも特に人気があるらしいんだけど…、まさか貴族様の瞳がピジョンブラッドとはねぇ…」
「で、なんでそんな事をアンタが知ってんのよ……」
「貴族の館によく通ってたからね〜。通用口からだけど。そこで色々聞いたのよ」

 ここはあまり詮索しないのが礼儀と言うもの。
 ルゥは、べティがどんな町でどんな生活をしていたのかは知らないが、そのあとエクソシストを目指すような出来事があったのだろうと想像していた。


「んじゃまぁ、私達で明日の予定を立てとく?」
「明日の予定……?」
「そ。予定」
べティは、神父から聞いた話をべティに教える。

「私達はそのパン屋でなるべく安く買い物して、ソフィアには男爵の別荘に行ってもらうわけ。どっちかが失敗しても片方が成功したら、もうちょっとはマシな食事になるけど、両方失敗したら目も当てられないわ。
 あの伯爵様も、ソフィアを気に入ってたみたいだったし、それならソフィアに再会できる可能性がある方をお願いしようってね♪」

ふぁぁ…と欠伸が零れた。
「じゃあ、ルゥ、頼んだわよ〜。私は明日から早いから先に寝るわ。お休み〜♪」
言い終わると同時に毛布をバサッと被って寝てしまった。
(独りだけ起きててもしょうがないし…。お休みなさい〜)


 動途中、シャンティエで足止めを食らった3人。
教 会の医務室で、学習院を出てからの初めての夜を過ごしたのだった。

 
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