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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第597話】
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と撫でると、嬉しいのか鼻の頭を指で軽く擦った。
残す相手はただ一人――美春に手を振り、ヒルトは飛翔して最後の模擬戦へと向かった。
一方でオーランド、イライラとした表情を見せながら織斑一夏、有坂ヒルトの資料を眺めている。
第二形態移行――それを果たしたのは先に一夏である事実を知り、安堵したように息を吐いた。
「ふんっ、第二形態移行した時は焦ったが、やはり織斑一夏君の方が先に果たしているな。 ハッハッハッ、こんな遅い時期に第二形態移行を果たす落ちこぼれはやはり落ちこぼれという事だな!」
オーランドの満足そうな笑みと笑い声が響き渡る――自身等が用意した資料には、有坂ヒルトが一夏と同時期に第二形態移行を果たした記述は載っていない。
それらの記載は有坂美春の資料に記載されている。
だから彼等は知らない――もしヒルトが村雲・弐式に乗り続けていたら、今回は第三形態移行を果たしていたという事実に。
ヒルトが立ち位置につく前に既に待ち構えていた一夏――そんな彼に声援が届く。
「織斑くーん! いい試合見せてねーっ!!」
「有坂君より才能あるとこ、見せなきゃね!!」
そんな歓声の中にもヒルトを応援する声が聞こえてきた。
「ヒルトくん! これでラストだよ!」
「ひーくんー、おりむーをやっつけちゃえー」
「ヒルトさぁん! 私達四組、皆貴方を応援してますからぁ!!」
そんな歓声に応える様にヒルトは手を振った。
身体に残る疲労感――軽く身体を解していると一夏は。
「ヒルト、最後の相手は俺だぜ。 男と男の真剣勝負だ、ハンデも無ければ手加減も無しだぜ」
構えた雪片の刀身は夕陽を浴びて赤い輝きを放っていた。
一方のヒルト――。
「御託はいいさ、こうしてる間にも時間は過ぎている。 始めよう……!」
左肩のランチャーが可変展開され【神之神霧露】となって分離された。
柄と鍔のみの刃のない剣――それを構えるやシグナルが点灯した。
世界に静寂が訪れる――二機を照らす夕陽、額を汗で濡らすヒルトとは対照的に一夏は体力が有り余っていた。
今日一日一夏がしたこと何てただ座ってるか、反対派と会話したかトイレに行ったぐらいだ。
二つ目のシグナル――観客席からは生唾の飲む音が聞こえる、来客席にいる反対派は一夏の勝利を確信してやまなかった。
三つ目のシグナル――試合開始のブザーと共に一夏は単一仕様を使った。
「零落白夜、発動!!」
雪片の展開装甲が開かれ、白亜の光刃を纏う――当たれば一撃必殺の零落白夜、一夏はいつもの様に短期決戦を狙うつもりだった。
ヒルトは
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