第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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た経緯はそういう感じだ。
その旨を鶫は部長たちに話す。
「そう。イッセーと出会えたことで、いまのあなたたちがいるのね」
「うん」
「・・・・・・まぁね」
部長の言葉に鶫は嬉しそうに頷き、燕も顔を赤らめながらも頷く。
ちなみに、二人はそのときにイッセーに好意を寄せるようにもなったのだ。
「それにしても・・・・・・雲雀さんが明日夏たちと同じ賞金稼ぎだったなんてな。二人が悪魔のことを知ってたのはそういうわけか」
イッセーの言葉に俺は首を振る。
「いや。三人はもっと前から、俺たちと出会う前からすでに異能、異形のことは知っていたぞ」
「えっ!?」
俺の告げたことに、イッセーは今日何度目かの驚愕をあらわにする。
「明日夏。それはつまり、彼女たちは異能力者、もしくは異能力関係の家系の者だということかしら?」
部長の問いに答えたのは燕だった。
「そんな大それたものじゃないわ。ただの異能、異形の存在を知っていた、忍の一家ってだけよ」
「えっ!? 忍って、つまり忍者ってこと!?」
イッセーの言う通り、忍──つまり、忍者。三人は忍者の家系の出身なのだ。それも、異能、異形の存在を専門とした諜報、暗殺を生業とした一族なのだ。
ふと部長を見ると──なんか瞳を爛々と輝かせていた。
「NINJAですって!? あなたたち、もっと詳しく話を聞かせてちょうだい!?」
「わ〜!?」
「ちょっ!?」
ひどく興奮しながら食いつく部長に鶫も燕も慌てだした。
俺は慣れた様子で苦笑している木場に訊く。
「・・・・・・おい、木場。部長ってもしや・・・・・・」
「うん。部長は昔の日本の文化、特に侍や忍者なんかがとても好きなんだ」
やっぱりか。外国人によくある日本の文化の愛好家か、部長は。
「あたしたちは勘当された身なんだから、家のことなんてそんなに詳しく知らないし、技術なんて、護身術程度にしか身につけてないわよ! ていうか、なんで外国の人はただの諜報員集団にここまで情熱を寄せるのよ!? イッセー! あんたなんとかしなさいよ!? あんたの主でしょ!」
「イッセーく〜ん! 助けて〜!?」
「ええっ!? 俺!?」
二人はイッセーに助けを求めるが、若干、いや、完全に暴走している部長を止めるには荷が重かった。
「明日夏も明日夏よ! NINJAの知り合いがいたのなら、なんで黙っていたのよ!?」
「ちょっ、それ理不尽過ぎませんか!? おい、木場! 塔城でも副部長でもいいから、部長を止めてくれっ!?」
こんな騒動もあったが、なんとか部長を宥め、鶫と燕はオカ研へと入部することができた。まぁ、その後も鶫がイッセーに抱きついたりしたせいで、千秋とアー
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