第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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ィハンター》になったヒトだ。兄貴と同年代のハンターで、兄貴の親友でもある。
そのため、兄貴と雲雀さんはよく組んで行動することもあり、この町に留まっている俺たちとは違い、兄貴は二人とたびたび交流していた。
部長たちやイッセーのことは当然兄貴たちに伝えているので、部長たちのことは兄貴から伝わっているのだ。
むろん、二人のことも兄貴を通じて、近況はあらかた伝えられていた。
・・・・・・二人が帰ってくることは聞かされていなかったがな。・・・・・・大方サプライズってことなんだろう。
そのことを部長たちに簡潔に説明する。
「・・・・・・まさか雲雀さんが。じゃあ、俺のことも・・・・・・?」
イッセーが自身を指さしながら二人に問う。
「うん。イッセーくんが悪魔になっちゃたことも知ってるよ〜」
「ここにいるグレモリー眷属の一員になったこともね」
当然だろう。イッセーのことは最優先で伝えられているはずだからな。
・・・・・・流石に一度死んだ事実は伏せられているだろうが。
「悪魔になったって聞いたときは驚いたけど、だからどうってわけじゃないけどね〜。イッセーくんはイッセーくんだし〜。ね〜、燕ちゃん?」
振られた燕は頬を赤くしながらも頷いて返す。
「ありがとう、鶫さん、燕ちゃん」
「お礼なんていいよ〜。それにこれは、イッセーくんが私たちにしてくれたことだもん」
「? イッセーがあなたたちに何をしたの?」
イッセーが二人にしたこと──それはいじめられていた二人を庇ったことだ。
当時、俺は二人と知り合う前から二人のことを把握していた。・・・・・・把握していながら、俺は二人を見て見ぬフリをしていた。
そのころの俺は、俺と千秋を養うために稼ぎに出ていた兄貴たちの代わりに千秋を守るためと、だいぶ切羽詰まった思考しており、千秋やイッセーにいらぬ被害を被らないようにとなるべく他人の問題には関わらないようにしていた。むろん、二人にもそのようにさせていた。
そのため、鶫と燕のことは気の毒に思いながらも、他人というそれらしい建前を作って見捨てた。
そんな中、イッセーは偶然にも鶫と燕に出会う機会ができてしまった。だが、そのときにはすでに人間不信になっていた鶫はイッセーを拒絶し、感情をなくしていた燕は相手にもしなかった。
それを知った俺はイッセーに、もう関わるなと言い聞かせていたが、結局そのかいもなく、イッセーは二人がいじめられている場面を目撃し、二人を庇った。
それから俺たちは二人と交流するようになり、鶫と燕は二人を受け入れたイッセーに心を開き、見捨てた見捨てられたの間柄であり、そのことに罪悪感を持っていた俺も、最初こそは溝もあったが一応はそれなりの仲になった。
俺たちと二人が幼馴染みになっ
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