第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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「イッセーたちに会うためにわざわざ来たのかしら?」
「それもあるけど〜、せっかくだからイッセーくんたちと同じ部活に入ろうかな〜って」
まぁ、二人が来る理由なんて、それぐらいしかないだろうからな。
なぜなら、二人は千秋やアーシアと同様にイッセーに想いを寄せているからな。
「・・・・・・あたしは別にいいんだけどね」
そんなふうに素っ気なく言う燕に俺は言う。
「相変わらず素直じゃねぇな」
「素直」ってところをあえてわざと強調しながら言ってやる。
それを聞いて、燕は少し慌てた様子を見せる。
「相変わらずも何も、昔からあたしは本当のことしか言ってないわよ!」
「どうだかな〜」
「・・・・・・何よその顔・・・・・・」
「じゃあ、おまえだけ入部しないんだな?」
「ちょっ・・・・・・別に入らないなんて・・・・・・ハッ!」
「やっぱりおまえも入部したいんじゃねぇか」
「ち、違っ・・・・・・!?」
燕は最初のキツそうな雰囲気はもう見る影もなく、誰が見ても微笑ましい顔をしてしまうような雰囲気を放っていた。
このように、燕はだいぶ素直じゃない性格をしている。とくにイッセーのことになると、露骨になる。
「あぁ、久々に見たなぁ」なんて言っているイッセーに木場が訊く。
「・・・・・・イッセーくん。明日夏くんが妙にイキイキとしてるんだけど・・・・・・?」
「・・・・・・わりと明日夏って、誰彼構わずってわけじゃないけど・・・・・・人をいじくったりするの好きだったりするんだよ」
別に好きってわけじゃないぞ。単なるストレス発散だ。燕はいじりやすいしな。
「・・・・・・ちょっと黒いです」
塔城にまでそう言われてしまう。
そんなやり取りをしている俺たちをよそに、部長が淡々と告げる。
「ゴメンなさいね。二人の入部は認められないわ」
自分たちの裏の事情から一般人である二人の入部を認められないということだ。
むろん、そう告げるわけにはいかないため、適当な別の理由を述べ、納得しなかったら、悪魔の力で引き下がらせようと考えているのだろう。
だが──。
「部長。二人はすでに部長たちが悪魔だということを知っていますよ」
「えっ!?」
俺の言葉に部長は一瞬だけ呆気に取られるが、すぐに持ち直して俺に訊いてきた。
「明日夏。彼女たちは一体・・・・・・?」
その問いに答えたのは燕だった。
「あたしたちの兄が、そこですましてる兄妹とご同業っていうだけの話よ」
「それはつまり、あなたたちのお兄さんが明日夏たちと同じ『賞金稼ぎ』だということ?」
二人の兄──風間雲雀。兄貴たちと同様に鶫と燕を養うために|賞金稼ぎ《バウンテ
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