第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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やっぱり、エッチなことをしないと死ねない!
「・・・・・・イッセー先輩。顔がいやらしいですよ」
あぅぅぅ。小猫ちゃんの容赦のないツッコミ。
それにしても──。
「二人が帰ってきたのは驚いたよなぁ」
「そうだな」
「でも──」
大丈夫なのか、と続けようとすると明日夏に遮られる。
「おまえの心配はもっともだ。だが、二人のあの噂をあれ以来聞いたことあるか?」
うーん、そう言われてみればそうだけど。
「噂?」
俺たちの会話を聞いていた木場が訊いてくるけど、途端に俺たちは苦虫を噛み潰したような複雑な表情を作ってしまう。
それを見た木場は慌てて謝る。
「ゴメン! あんまり触れてほしくないことみたいだね・・・・・・」
「ああ・・・・・・」
「まぁな・・・・・・」
鶫さんと燕ちゃんと出会ったのは、俺たちが小学生になってから二年ちょっとぐらい経った頃かな。
実は当時、二人は周りからひどいいじめを受けていたんだ。
原因は二人の母親。どうにも、男遊びが激しいヒトだったみたいで、それを怒った二人の父親がそのヒトと離婚したんだけど、さらに二人の父親は二人のことをそんなヒトから産まれたからって理由で勘当してしまったんだ。
そして、そんな母親の悪評の噂が広まっていて、そのせいで二人は周りからいじめられていたんだ。
当時の二人といったら、本当にひどい状態だった。
鶫さんは人間不信になっちゃってたし、燕ちゃんは感情というものをなくしたような状態だった。
でまぁ、いろいろあって、二人とは仲良くなって、だけど、いじめはひどさを増す一方だったため、二人はこの街から去ってしまったということだ。
「・・・・・・ひどい話ね」
二人の説明を聞いて、部長がそうつぶやく。部室内の雰囲気も暗くなりつつあった。
コンコン。
すると唐突に部室のドアをノックされた。
「はーい」
部長が返事をして、入るように促す。
「こんにちわ〜」
「・・・・・・・・・・・・」
入ってきたのは、さっきまで話題になっていた鶫さん! そして、鶫さんの隣に一人の少女がいた。
小柄な体型で、赤毛の髪をツインテールにしたキツそうな雰囲気を放つ少女──鶫さんの妹の風間燕ちゃんだった。
―○●○―
突然来訪してきた鶫と燕の風間姉妹。
「ひさしぶりね。イッセー、明日夏」
俺たちを視界に捉えた燕が話しかけてくる。
「ああ。ひさしぶりだな、燕」
「ひさしぶり、燕ちゃん。ゴメン。せっかく帰ってきたのに、会いに行ってあげれなくて」
「いいわよ。なんか大変そうだったみたいだし」
そんなふうにイッセーと燕が話していると、部長が尋ねる。
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