第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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ーをはなしてやれ」
俺は鶫にそう促すと、ようやく俺に気づいたのか、鶫が話しかけてくる。
「あ〜! ひさしぶり〜、明日夏く〜ん!」
「ああ、ひさしぶりだな。そしていい加減はなしてやれ。苦しがってるぞ」
胸に顔を押しつけられてしまっているので、イッセーは呼吸がしにくいのか、苦しそうだった。
「あ〜ッ! ゴメン、イッセーくん!?」
俺に指摘されてようやく気づいた鶫は慌ててイッセーをはなす。
「ああ、大丈夫だよ、鶫さん・・・・・・むしろ、あれで死んだとしても本望だったというか・・・・・・」
ぼそりとらしいことつぶやくイッセーに呆れながら、俺は鶫に訊く。
「まさか転校生がおまえだとはな。おまえがいるってことは──」
「うん。燕ちゃんも来てるよ〜」
燕──鶫の妹の風間燕のことだ。
「おーい、イッセー?」
「そろそろ説明してほしいのだが?」
不気味な笑顔で訊いてくる松田と元浜。・・・・・・目が全然笑ってないし、殺気がダダ漏れだった。
「えーっと、この子、鶫さんと俺たちは幼馴染みなんだよ」
そう言った瞬間、松田と元浜から、周りの男子たちから一斉にさっきまで以上の殺気がイッセーに向けられる。
それを感じ取ったのか、イッセーは一瞬だけビクッと震え上がる。
「イッセーく〜ん」
「ちょっとお話しようか〜」
「いやこえぇよ!?」
松田と元浜のあまりに不気味な誘いに、イッセーは即座に断る。
だが、松田と元浜・・・・・・というか、クラスの男子全員が有無を言わせず、イッセーに詰め寄る。
それを見て、イッセーは身の危険を感じ取り、一目散に逃げ出した。
「「待てゴラァァァッ!」」
松田と元浜も逃がすまいとイッセーを追いかける。
「イッセーくんたち、どうしたんだろ〜?」
この事態の原因の一端である鶫は、そんなこともわからず、首をかしげていた。
―○●○―
「つ、疲れた・・・・・・」
放課後、オカ研の部室で俺は机に突っ伏していた。
あのあと、アーシアのときと同様、いや、アーシアの件があったからこそ余計に休み時間のすべてをクラスの男子たちに追いかけ回され、鶫さんのことで問い詰められたもんだから、もうクタクタだよ。
結局、一年に転入したという燕ちゃんに会いに行けなかったし(行けたら行けたで、さらに追いかけ回されたかもしれないが)。
「大変だったみたいね?」
部長が苦笑いしながら言う。
まったくですよ。ここは、鶫さんに抱き締められたときに顔に感じた鶫さんのおっぱいの感触でも思い出そう!
鶫さんのおっぱい、柔らかかったなぁ・・・・・・危うく窒息しかけたけど、おっぱいで死ねるなら本望──いやいや、
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