第2章
戦闘校舎のフェニックス
第14話 転校生は幼馴染みでした!
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アーシアに代わって契約を取りにいったイッセーだったが、結果は契約を取れなかった。
ちなみに依頼主がどういう人物だったかをイッセーから聞いたが、ミルたんという名の魔法少女の格好をした筋骨隆々の巨漢だという。そして依頼内容は「魔法少女にしてほしい」だという。・・・・・・いろいろ言いたいことはあるが、気にしないでおこう。
当然、イッセーに叶えられる願いではないため、契約は取れず、魔法少女のアニメの全話マラソンをして終わったらしい。ただ、アンケート評価は好評だった。
ま、この話はもういいだろう。
現在、教室で朝のホームルームが始まる直前。クラス全体がそわそわしていた。
理由は昨日、担任から告げられたもう一人の転校生のことだ。
そして、その転校生が女子だということもあって、男子たちはいまかいまかと待ち遠しそうにしていた。
「えー、昨日も言った通り、今日もこのクラスに転校生が来ます」
先生の言葉に男子たちはさらにテンションを上げる。
「じゃあ、入ってきて」
先生に促され、一人の少女が教室に入ってきた。
身長が高めで、珍しい青毛の長髪の少女。どこかのんびりそうな雰囲気を放っていた。
『おおおおおおおおおッ!』
少女を見た男子たちは歓喜の声をわきあがらせる。
少女は黒板に自分の名前を書き、自己紹介を始める。
「風間鶫で〜す。皆、よろしくね〜」
のんびりとした口調で言う少女──風間鶫。
少女を見てから唖然として硬直していた俺はさらに驚愕する。
見ると、イッセーも同じ反応をしていた。
少女はイッセーを視界に捉え、パァァァッと目を見開いて嬉しそうな表情を作ると──。
「イッセーく〜ん! ひさしぶり〜!」
少女はイッセーのもとに駆け寄り、イッセーに抱きつく。
それを見て、周りの生徒たち、特に男子たちは驚愕の叫びをあげ、俺はこれから来るであろう質問責めを想像して、ため息を吐くのだった。
この少女──風間鶫は、実は俺たちの幼馴染みなのであった。
―○●○―
「「どぉぉぉういうことだああああっ! イッセェェェッ!?」」
ホームルーム終了後、松田と元浜が血の涙を流さんばかりの勢いでまくし立てながらイッセーに詰め寄る。
「ああ、いや、これは──ムグッ!?」
「わ〜い! イッセーく〜ん!」
答えようとしたイッセーだったが、鶫によって再び抱き締められたため、胸に顔を埋められてしまう。
それを見て、松田と元浜から再び叫び声が上がり、周りの男子たちはイッセーに殺気まがいの視線を送る。
「はぅぅぅっ! 明日夏さん! これは一体!?」
アーシアはアーシアで、涙目で俺に問い詰めてきた。
「鶫。そろそろイッセ
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