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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
19.生還者対最強妖精
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声をかけた。
「すまんが───状況を説明してくれると助かる」
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リーファはそこからこれまでの経緯をサクヤたちに一から話した。途中憶測など不確定な点などもあったがほとんどが事実だ。
シグルドがサラマンダーに領主二人を売ったのは変わらない事実だ。多分だが、アップデートによってもたらされる《転生システム》でサラマンダーの領主、モーティマーに上手いこと乗せられたのだと予想されるが、それでもシグルドが裏切ったことに変わりはない。
そこでサクヤがとった方法は、シグルドを領から追い出す。つまりレネゲイドにすると言う判断だった。
これでこの騒動はひと段落つきそうだ。
「そうだ。そういえば……キミたちは一体?」
並んだサクヤとアリシャー・ルーが改めて疑問符を浮かべながら二人の黒衣の剣士を覗き込むように見る。
「ねェ、キミ、スプリガンとインプの大使……ってほんとなの?」
好奇心の表現か、尻尾をユラユラと揺らしながらアリシャが言った。キリトは旨を張って堂々と答えた。
「勿論大嘘だ。ブラフ、ハッタリ、ネゴシエーション」
「「な───」」
二人はがくんと口を開けて、絶句する。
「流石の長い付き合いの俺でもあれは引いたぞ。話合わせるこっちの身にもなって欲しかったよ」
シュウが呆れた顔をしながら口にする。
確かに今思い返して見るとシュウとキリトの間で少しだけ話が噛み合ってなかったのをリーファは思い出した。
「手札がショボい時はとりあえず掛け金をレイズする主義なんで」
「それは一人の時にやれ! てか戦闘中に俺の武器、勝手にパクんなよ!」
「いやぁ、ちょうど取りやすい位置にあったからさ」
あははは、と悪びれることなくキリトは笑っている。
それを言うならキミもだよ、と言ってやりたいところだったがリーファはぐっと堪えた。
すると突如、アリシャー・ルーはいかにもネコ科といった悪戯笑みを浮かべるとキリトに数歩近く。
「──おーうそつきさんにしてはキミ、ずいぶん強いネ? 知ってる? さっきのユージーンくんはALO最強って言われてるんだヨ。それに正面から勝っちゃうなんて……スプリガンの秘密兵器、だったりするのかな?」
「まさか。しがない流しの用心棒──ってところかな」
アリシャは一頻り笑うと、ひょいっとキリトの右腕をとって胸に抱いた。
「フリーなら、キミ──ケットシー領で傭兵やらない? 三食おやつに昼寝つきだヨ」
「なっ……」
リーファがその行動に少し驚いているとその隣でサクヤがシュウに近づき、
「アリシャがスプリガンの彼の方へなら私はインプの彼に交渉しようかな」
心なしかいつもよりも艶っぽい声でサクヤ
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