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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
19.生還者対最強妖精
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。横薙ぎされた槍が通り過ぎるのを待ち、一気に振り上げられた刀にシュウは吹き飛ばされる。
HPはもはやイエローゾーン突入したところだった。上げていなければ今頃やられていたに違いない。
読みを間違えた。勝手に頭の中でカタナ三連撃技《緋扇》がくると考えていた。しかし、ここはSAOではない。ソードスキルが存在しないのならば既存の動きで来るはずもない。
それにこのプレイヤーは対人戦闘にかなり慣れている。どうすれば相手の体勢を崩し、そこからHPを削り取れるかを熟知している。
プレイヤーとの戦闘では、相手の動きを読み切るのが肝となってくる。モンスターのように一定のパターンで動いてるわけではない。
「あの連撃を耐えますか。相当はHPをお持ちのようで……しかし、私には勝てないですよ。そして彼もユージーン将軍に勝つことなどできない」
ゆっくりと近づいてくる。勝利を確信した余裕だろう。
「そんな余裕見せてると後で痛い目見るぞ」
先ほどから遠くの方で聞こえる剣の音がキリトのものだとするなら多分、だいぶ押されている。あのユージーンと呼ばれていたプレイヤーも相当な腕の持ち主だということが戦わなくてもわかる。
ここで諦めるわけにはいかない。まだキリトも戦ってる。リーファたちだってここでシュウたちが負ければサラマンダーたちの一斉攻撃が始まる。そうすれば死は間逃れない。
例えこの世界ではゲームの死=現実の死じゃないとしても誰かが目の前で死ぬところを見たくない。
ならば、シュウがやること……できることは一つ。
「それに俺もあのバカもこんなところで負けるほど弱かねェんだよ」
その瞬間だった。ボン、という爆発音が響く。
同時に二人の視線はそちらへと向く。空を覆いつくす黒い雲。それがキリトが出現させたものだと直感でわかった。
黒雲は地上まで包み込み周囲が薄暗くなっていく。みるみる視界が悪くなっていく。しかし、シュウはその中でも侍の姿を、そして周りの全てを視認することができた。
これがインプの暗視だ。この隙に一気にシュウは翅を広げて最初に飛ばされた武器の地点まで向かう。
地面に突き刺さっていた長剣を掴み取ろうとしたその時だった。
「ちょっと借りるぞ、シュウ」
シュウの目の前で地面に突き刺さっていた長剣を黒い影が目の前を通り過ぎるとともに奪い取っていった。
「あのバカ、人の武器を……ッ!?」
シュウはストレージから片手剣をオブジェクト化しようとした時、視界の端に一人のシルフの腰に長刀をさす少女をとらえた。シュウは一瞬考えた後にシルフの少女の元へと飛ぶ。
「ちょっと借りるぞ、リーファ!」
リーファの了承を得ることもなく腰から長刀を抜きとると侍のサラマンダーの方目掛けて一気に飛翔。
「時間稼ぎのつもりかァ!!
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