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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
19.生還者対最強妖精
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「ああ、《魔剣グラム》や《聖剣エクスキャリバー》の同様に
伝説級武器
(
レジェンダリーウェポン
)
だ。あの刀もエクストラ効果があってな……剣や盾で受けようとすれば凄まじい衝撃波を生み出すんだ。だから、あの刀を防ぐには回避し続ける以外方法はない」
「そ、そんな……」
普通ならそんな規格外の武器を持っている相手にどう挑んだところで勝てない。サクヤもアリシャもシルフ、ケットシー、サラマンダーの誰もがどちらが最後に立っているかはわかっている。
しかしそれでも───シュウとキリトなら。初心者なのに何度も規格外の強さで状況をひっくり返してきた彼らなら。リーファは胸の前で強く両手を握った。
────────────────────
何が起きたのか理解することができなかった。
侍のサラマンダーが大振りの振り下ろしにこちらも確実に合わせたはずだった。
しかしあの刀に当たった瞬間、シュウの右手にとてつもない衝撃が加わった。二撃目の斬り上げを無理やり体を捻らせてかわし、槍で突きをお見舞いするが難なくかわされる。
その隙にバックステップで距離をとる。土煙が晴れると侍のサラマンダーはわずかに笑みを浮かべながらこちらを見ていた。
「まさか、ダメージを受け流すために自ら武器から手を離すとは……大体のプレイヤーが初見では一緒に飛ばされるのですがね。あなたは逆にこちらに攻撃を仕掛けてきた。お見事です」
「お褒めに預かって光栄だよ。お前こそなんだよ、さっきの衝撃はよ」
ほんの一瞬でも判断が遅れていればシュウの体もろとも吹き飛ばされていたことに違いない。それに下手にあそこで抵抗していれば、連続攻撃の餌食になっていた。
一太刀、剣を交えただけだが、シュウは確信した。
この男は、とてつもなく強い。SAOで幾度となくモンスターや場合によってはプレイヤーたちとデュエルなどをしてきた。そんな彼らとなんら変わりないくらいに彼は強い。
一瞬でも隙を見せようものならあの刀の斬撃がこの世界の命を消滅させるに違いない。
槍を右手に持ち替えて構え直す。
そして地を踏みしめ今度はこちらから距離を詰める。
カァン、カァンという音を立てながら槍を連続で叩きつけていく。難なくサラマンダーはそれらを受け止めていく。そして次の瞬間だった。
再び、強烈な衝撃波が槍を伝いシュウの体へと襲いかかる。
「クッ───!?」
完全に宙に浮かされた。とっさに翅を展開し、体勢を立て直そうとした。しかし、それよりも早く侍が動いた。
上下の目にも留まらぬ速さの連撃。この技は、カタナ三連撃技《緋扇》。シュウは体勢を崩しながらの最後の突き攻撃に対して持っていた槍を横薙ぎした。
しかし、相手は突きのモーションではなく斬り下げた時の体勢を利用して体を極限まで低くしていた
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