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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
19.生還者対最強妖精
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リーファ/直葉は同じ人物なんだと改めて思う。
シュウの体の温もりをもっと感じたい。そう思ってもう少し近づこうとした、そのときだった───。

「まったくもう、浮気はダメって言ったです、パパ!」

「わっ」

キリトの胸ポケットからユイが飛び出してきて、リーファは慌てて距離を取った。
キリトの頭のまわりを飛び回ったユイは、その肩に座ると可愛らしく頬を膨らませる。

「領主さんにくっつかれたときドキドキしてました!」

「そ、そりゃ男ならしょうがないんだよ!! な、シュウ!!」

「俺に振るんじゃねぇ!」

「シュウさんも領主さんにくっつかれたときドキドキしてましたもんね」

「ユイちゃん、余計なこちら言わなくていいよ。どういう教育してんだよ、キリト!」

するとユイはでも、と言って言葉を続けた。

「先ほどまでリーファさんが寄り添ってるときのドキドキが一番すご───んッ!」

最後まで言い切る前にシュウがユイを手に包み込む。その顔は今まで見たことないくらいに真っ赤に染まっていた。

「ほんと余計なこと言わなくていいから!」

シュウはそのまま翅を広げてすいっと浮かび上がった。

「ほ、ほら、早くアルンまで行くぞ! リーファ、ユイちゃん案内頼むよ」

シュウを追ってキリトとリーファも地を蹴る。
まるで逃げるように世界樹を目指して行くシュウを追ってリーファは思いっきり翅を震わせた。
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