ORPHNOCH-灰虚の迷い子-
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ア!!ギョエアガァギャガァアアアア!!」
激痛、そして自分よりも格下と見なしている相手からへの思わぬ反撃に対する屈辱の怒りにより、バラクーダはただでさえ失いかけてる理性をますます無くして錯乱状態に陥ってしまい、手当たり次第に牙の弾丸を発生させて乱射する。
「ギッ!?ガッ…グッ…!!ジィネ゙ェエ゙エエエ゙ェエエエ!!グゾヤ゙ロ゙ォ゙オ゙オ゙!!ガァヒィアアアア!!!」
「オグブッ!?グベァアアアア!!グギャオルアァアァアアアッ!!」
牙の弾丸はカープの頬や首筋、腕や足などに次々命中するが、痛みなど感じてる暇は脳ミソから既に除外されており、弾が当たっての自分へのダメージなど気にせずに、カープは背中から勢い良く水を噴射してまるでロケットの如く空中を飛行して突撃し、互いに取っ組み合いになりながら地面を転げ回り、バラクーダを組み伏す形でマウントポジションを取った。
「フーッ!!フーッ!!ジゲェエ゙エエ゙!!ユ゙ル゙ゼナ゙イ゙!!オバエ゙ダゲバァア゙ァア゙ァアア!!」
「ギャメ゙ロ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!?ゴノ゙グズメ゙ェエエエ!!ヤ゙バリ゙ギザマ゙バ…ダダノ゙ゴミ゙グズダァアアア!!」
「ダマ゙リ゙ャガレ゙ァヤ゙ァア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!」
「アガゴッ!?ゲベッ!ビガッ!!ギベバッ!!?」
カープは溢れ出る憎悪、オルフェノク特有の殺人衝動に駆られるままに小太刀を両手に握り締め、力を込めて振り下ろしてバラクーダの顔面や喉に突き刺し始めるため、彼のオルフェノクとしての顔はドンドン石膏の如く削れていく…これが人間の顔ならば間違いなく原型が消えてしまってるほどグチャグチャの血塗れになってることだろう。
「ジネ゙ッ!!ジネ゙ッ!!ジネ゙ェエエエェエエエッ!!!!」
「ア゙ォ…ゲボブッ!!?ヴォギャアアアアアアッ!!」
カープはトドメにとバラクーダの頭を力任せに掴みかかり、ブチブチッ…と死の音と共に首を乱暴に引っこ抜き、更には小太刀で両腕・両脚を解体し、残った胴体を灰になるまで執拗に刺し続けた。
「ウクッ…クックックックッ…アハッ…アハハッ…アッヒャヒャヒャヒャッ…!!」
カープは気づけば笑っていた。そしていつしか自分の中に渦巻き出した感情の正体を本能的に悟り、狂笑を辺り一面に響かせた。
「私は、解放されたんだ…私は自由だ…自由になったんだァアァアアッ!!ヒャッハハハッ!アキャキャキャ…アッハァアアァアァアアッ…!」
自分を散々制限という名の枷を嵌めて、その癖やることなすこと全てを一切否定してきた最悪な父親をこの世から消した。その事実が堪らなく可笑しく、嬉しく、そして絶頂した。
海尋はもう人間ではない、その証拠に自分と同じくオルフェノクであった黒行をも排除してしまえる力を持ったオル
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