第二十二話
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きも、なんか木曾は喧嘩腰だったし、戦艦や空母の人達の中には険しい目つきの人がいた。
「たぶんだけど、長門さんや加賀さんは少なくとも嫌ってそうですよね……。」
春雨はしょんぼりしたようにそう呟いた。
第一船隊と第四船隊の旗艦二人がか…………確かに厳しいな。
「天龍さんはこの中でも最古参クラスですし、話を聞こうかと思ったんですけど……木曾さんと仲がいいからかもしれませんけど、話してくれないんですよね……。」
となると……。
「摩耶さん、か。」
摩耶さんは、確かここの重巡洋艦の中でも最古参だったはずだ。なかなかオープンな性格の摩耶さんなら話してくれるかも。
「そう言えば、明石さんはどうなんですか?ここだったら、大淀さんの次くらいに古参ですよね?」
「「あ。」」
俺と青葉は同時に言った。完全に盲点だった。
……つーか青葉。なんでお前がそこを忘れてんだよ。
「そう言えばそうですよね。明石さん、なにか知りませんか?」
しかし、まったく恥じている様子も無く明石さんに質問する青葉。なかなかいい度胸してんなこいつ。まぁ、度胸が良くないとあんな質問できないよな……と、俺はいつぞやの取材を思い出していた。
「うーん、知らない事は無いんだけど……木曾に口止めされてるのよねぇ……。」
迷ったように頬を掻く明石さん。
「お、俺のドラム缶一個で手を打ってくれませんか?」
「「「アホですか?」」なの?」
三人全員に突っ込まれた。そこまでいらないのかよドラム缶。遠征とかに便利だろ。俺は遠征には行ったこと無いから使ったこと無いけどさ。
「うーん、そうね。木曾がどういう感情を持ってああなったか位なら教えたげるわ。」
「えっと、やっぱり……復讐、とかですか?」
仲間を沈められた敵討ち。
それがいろんな意味で一番納得が行く。
だが、明石さんが言ったものは、俺達の想像とはだいぶ違っていた。
「それはね………………自己嫌悪よ。」
―食堂―
「んで、アタシに頼ってきたと………情けねぇなぁ。」
俺と春雨はその後、図書室に戻って昔の資料を漁ってみたりしたが、青葉の言う通り、何も出てこなかった。
それで、ついさっき摩耶さんを捕まえて三人で話している、と言うわけだ。
理由を聞いてさっそく罵倒だけど。この辺は木曾より厳しい。
「情けないとは思ってますけど……他に当たるアテも無いですし…………。」
「ま、そりゃそうだろうな。当事ここにいた奴らってのは、アタシ含めても七人だけだしな。後は他の鎮守府に引き抜かれたしな。」
その話はよく聞くが、それって提督がかなり
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