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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十二話 各々「天王山」奪取に向けて準備します。
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「その通りだ。このことに関しては硬く秘しておかねばならぬ。」
ベルンシュタイン中将も同様だったが、念には念を入れなくてはならない。集会が終わるや否や、彼は万が一あの金髪の孺子と戦闘に突入した際に最も頼りになるであろう人物の元に向かった。
しばらくして――。
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ提督は上級大将となり、男爵となった現在も暮らしぶりは謹直であり、その家庭も静かなものだった。息子はいなかったが、二人の娘は健やかに成長している。長女ブリギッテは今年18歳、次女クレメンティーネは今年15歳、いずれも父親ではなく母親に似たため、親族一同の間では冗談めかしてメルカッツ提督の血筋を引いていないのではないか、などと取りざたされている。
「あなた、パディントン中将とおっしゃられる方がお見えになりましたが。」
メルカッツ夫人が書斎で書見をしている夫に声をかけた。メルカッツ提督は来訪者の姓を聞いて一瞬記憶の糸を辿る表情を見せたが、すぐにいきついたらしく、
「客間にお通ししておきなさい。すぐに行く。」
と、夫人に言った。
「それが・・あなた、何でも急用でいらっしゃるという事なのですが。」
「急用?」
メルカッツ提督の瞳が、当惑したように立ち尽くす夫人の背後にいるバーバラをとらえた。彼の無言の問いかけに、彼女は上級将官に対する敬意をもって直立不動の姿勢をもって応えた。
「非礼を承知でこのように尋ねてしまいました。申し訳ありません。ですが事態は急を要するのです。」
顔色が悪く、今にも切迫した勢いだったので、メルカッツ提督もただ事ではないのだろうと判断した。
「では、ここで話を聞こうか。」
メルカッツ提督は妻に下がるように合図をしようとしたが、バーバラはそれを遮った。
「いえ、私の要件は提督のみならず、ご家族にも関係があることなのです。ですから、奥様にもいてもらった方がよろしいかと思います。ご息女方にも。」
メルカッツ提督の射る様な視線が彼女の言葉に応えた。
同じころ、アレーナ・フォン・ランディールはリヒテンラーデ侯爵の元を訪れていた。リヒテンラーデ自身は侯爵令嬢とは面識はないものの、マインホフ元帥と良い茶飲み友達なのであり、この一風変わった息女の事はよく知っていたのである。
彼女とリヒテンラーデ侯爵は一時間にわたって綿密に話をつづけた。いくつかの書簡が話の合間に出たほか、アレーナが持参した録音データがリヒテンラーデ侯爵の眼を奪った。
彼はアレーナの提案に賛同する意思を示した。老獪と評されるリヒテンラーデ侯爵にしては珍しいほどの即決ぶりであった。
中将に昇進したばかりのウルリッヒ・ケスラーは科学技術部門総括としてローエングラム元帥府に勤務していたが、同時に彼は秘密裏に特命を受けていた。
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