戦闘校舎のフェニックス
合宿前半
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場のほうが上だった。そして何度目か分からない程打ちつけた所で、木刀が砕け散った。
木場は下がろうとしたが、俺は残った腕を掴み投げ飛ばす。
「うわッ!」
地面に打ちつけられる前に受身を取り逃げようとしたが、俺の方が早く近づきマウントを取り拳を顔面スレスレで止める。木場は驚いていたが、何時もの笑みを浮かべる。
「・・・参ったよ」
木場から離れる。それを見たリアスが声をかけてくる。
「お疲れ様。裕斗、戦ってみてどうだった」
「正直言って、トーヤ君はとても強いです。斬りあって分かりましたが、速さでは僕が勝っていましたが、力では完全に負けていました。木刀が砕け散った時は、下がろうとしたんですけどそれよりもトーヤ君の動きが早く、投げられてしまいました」
木場が話しているうちに砕けた木刀を集める。
「ありがとう裕斗。トーヤ、あなたは何かあるかしら」
「木場の剣の技量は凄まじかった。だが、速さはあっても力が足りなかった。速さだけでの剣では限界がある。自分より強い奴を倒すにはもう少し技術が必要だな」
「そう言われるとキツイな」
苦笑いを浮かべる木場。
レッスン2 朱乃との魔力修行
「魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのです」
朱乃から説明を受け、一誠は腕を突き出し力む。
「んん! うぐぅ〜!」
「意識を集中させて、魔力の波動を感じるのですよ」
「出来ました!」
直後、アーシアが手のひらに魔力の塊を作り出していた。緑色の淡い魔力が野球ボール程度の大きさだ。
「あらあら。やっぱり、アーシアちゃんは魔力の才能があるのかもしれませんわね」
「あ・・・まぁ。アーシアが強くなるなら、それならそれで」
「うふふ。イッセー君も頑張れば必ず出来ますわ。それでトーヤ君は・・・」
朱乃は俺の方を見るなり驚いていた。それもそうだ。俺はすでに小さいながら、手のひらから炎や雷、風の渦を生み出しているからだ。
「トーヤさん・・・凄いです」
「あらあら。まさかここまで出来てるとは思いませんでしたわ」
「あ・・・アーシアのみならず、棟夜にまで負けた」
流石に一誠も落ち込んでいたが、俺は小さい頃か続けてたからな。
「こればかりはひたすら練習するしかねぇよ。俺はガキの頃からずっと練習を続けてたからな、別に落ち込む必要はどこにもねぇよ。こんなの大したことじゃねぇよ」
「大したこと・・・俺からしたら十分凄いんだが」
「お前も努力すればいずれ出来るさ。頑張れよ」
「それなら、トーヤ君はアーシアちゃんに先程の魔力操作を教えていただけますか? 私はイッセー君を教えるので」
「分かった。よろしくな、アーシア」
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