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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 06
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贔屓してるじゃないですか。セイはファラと違ってアルトリア達を可愛がるだけでなく、悪いことしたら怒ったりしてるんですよ」
「どうどう、ふたりとも落ち着きなよ。ボクから言わせればどっちもどっちだし。別に贔屓するなとは言わないけどさ、ボク達はみんな仲間みたいなもんなんだからどっちが悪いみたいな言うのはやめようよ。ファラにもセイにも良いところもあれば悪いところはあるんだし。人間らしくなってる証拠なんだから」

 レヴィの言葉に我を含めてその場に居た者達は固まる。
 シュークリームを食べながら言っていたので深くは考えていないのだろうが、実に正論かつ的を得た言葉だった。
 我やシュテルなどは大抵のことをこなす。それは万能であるように思えるが、人よりも優れておるだけで人並み外れたものは少ない。天才というよりも秀才と称されるレベルが多いだろう。
 だがレヴィは万能ではないというか、興味を持ったものしかやろうとはせん。その代わり、その分野では全て人並み外れた結果を残す。
 それも含めて考えると普段はバカみたいに騒いだりしておる奴だが、我らの中で最も天才と称されるべきはこやつなのかもしれん。

「部外者のあたしが言うのもあれなんですけど……そもそも社外秘とかないんですか? 仕事柄知り合いに教えちゃいけないことってあると思うんですけど」
「そのへんは問題ありません。確かにそういうものも中にはありますが、私達は行っている人型デバイスの研究などは秘匿しようとは考えていませんから」
「少しでも研究してくれる人が増えれば、そのぶん人間らしいデバイスも増えますからね」

 さらりと口にしよったが、世の中の同業者がどれだけ同じことを口にできるだろうか。
 より良いものを作りたい。その思いで研究している者は大勢居る。だが莫大な費用が掛かることだけにそれ以上の利益を欲するのが人の性というものだ。
 だがこやつらは目先の利益よりも未来への希望を大切にしておる。同業者からは尊敬される一方で蔑まれることもあるであろうな。たとえ何があろうとこやつらが歩みを止めることはないのだろうが……
 そう思った直後、店のドアが勢い良く開いて来店を知らせるベルが鳴る。
 中に入ってきたのは、走ってきたのか息が上がっておるティアナ。休憩に来たようには思えぬし、良い知らせを持ってきたようにも見えない。

「ティアナ……そんなに慌ててどうしたのだ?」
「あの……研究所の方に行ったら皆さんがここに行ったって聞いて。……その……ショウさんは?」
「それは……先ほどこやつらから今日は居らんと聞いたが。あやつはどこに行っておるのだ?」
「えっとね、ナハトモーントだっけ? その人の家に行くって言ってたよ。何でもショウに自分の開発してるデバイスを見て欲しいんだって」

 そういえばナハト
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