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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 06
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すか。私は別にケンカなど売ってはいません。ちゃんとそこに居るノーヴェもカウントした発言をしたはずです」

 確かにそうだが……注意する上で客の数も言葉の中に入れる必要があったのかと我は思うのだが。
 客が多いのなら他の客の迷惑になるということで入れても良いとは思うが、その逆は別に入れなくても良いのではないか。もっと声を出していいと肯定しているのならまだ理解も出来るのだが……付き合いも長いが未だに分からんところがある奴よ。

「まあ良い。適当に……ノーヴェの近くにまとまって座れ」
「じゃあボクはノーベの隣!」
「じゃあ私は反対側の隣です」
「では私は……ノーヴェの膝の上ですね」
「いや、それはおかしいというか……体格的に無理です。あたしが食べれなくなるんで」

 ノーヴェよ、もっと声を大にして言って良いのだぞ。それだけのことをシュテルは言っているのだから。まあ実行しないあたり本気ではないのだろうが。座っていたのがショウだったらやっていた可能性はあるが。

「ふざけてないでさっさと注文せぬか。何時間も休憩があるわけではあるまい」
「そうなんだよね。今日はショウがいないからボク達がやっておかないといけない仕事も多くて嫌になっちゃうよ。デバイス達のまとめ役のファラもショウと一緒に行っちゃってるし」
「レヴィ、私達の仕事は未来の人ためになることなんだから嫌だとか言っちゃダメです。それにセイが残ってるから大丈夫です。ファラが居ても妹達を可愛がるだけでまとまりませんし」

 昔から素直な奴ではあったが……一緒に仕事をする相手もあってか容赦のない言い方だ。
 親しい関係にあるが故に言っておるのかもしれないが、天然で言っておる可能性もあるだけにたまにユーリのことが怖くなる。さらりと爆弾を投下しかねんから。そういう意味では成長したのは見た目だけかもしれん。
 そんなことを考えている間にそれぞれの注文が入ったので、すぐさまそれを用意する。
 ただ……ここに来る連中はシュークリームばかり頼み過ぎではないかと思う時がある。桃子殿直伝であるが故に味も保証されておるし、懐かしさも覚えるだろうがもう少し別のものも食べてくれても良いだろうに。我とて色々作っておるのだから。
 などと漏らそうものなら逆にシュークリームを食べなくなるのだろうがな。まあ客足が増えれば別のものも売れるようになるだろう。それまでの我慢というだけか。

「やれやれ、前から思っていましたが……ユーリ、あなたは少しファラよりもセイを贔屓する傾向にあります。確かに彼女にはだらしない面もありますが、仕事中は真面目ですよ」
「む……それは分かってます。でもセイの方が真面目で色んな手伝いしてくれてますよ」
「そういうところが贔屓していると言っているのです」
「そういうシュテルだって
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