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提督はBarにいる。
肉+夏野菜で夏を乗り切れ!・その2
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ューでな。それをオレ流に再現してみたレシピだ。

 まず、牛肉とキムチは細かく刻む。特に牛肉はそぼろになるくらい細かく刻んでも美味いぞ。豆腐はパックから出して、水切りしておく。あぁ、あさつきを小口切りにしておくのも忘れずにな?

 次に、仕上げに使うタレを作っておく。……といっても、ポン酢とコチュジャンを混ぜるだけのお手軽な奴だけどな。しかしこれが案外美味い。

 フライパンにごま油を引いて熱し、にんにくと牛肉を一緒に炒めていく。牛肉に火が通ったら焼肉のたれを絡めて味付けし、火を切ったら白ごまを振りかけて絡めておく。

 
 水気を切って食べやすい大きさに切った豆腐を皿に盛り、その上にキムチを散らす。その上に炒めた牛肉を乗せ、あさつきを散らしたら完成。食べる直前に、作っておいたタレをかけて召し上がれ。




「さぁ、お次は『韓国風スタミナ冷奴』だ」

「うわ、これまたボリュームがありそうな……」

 ところがどっこい、キムチとコチュジャンの辛味が食欲増進を助けてくれる上に、豆腐が上手いこと肉の重さを緩和してくれる。

「あ、ご飯少しだけ貰えます?」

 彼の言葉に小さめの茶碗にご飯をよそってやると、豆腐とキムチ、肉をご飯の上に乗ると、豆腐を崩して全体を混ぜ、そこにタレをかけて掻き込み始めた。行儀がいいとは決して言えないが、美味いのは間違いないだろう。

「どうだ、美味いか?」

「えぇ、最高です」

「そりゃ良かった。お前さん、店に入ってきた時は青白い顔をしてたが、今は血色良いもんなぁ」

「そういえば、あんなに食欲無かったのに……提督閣下と足柄さんのお陰ですね」

「にゃっ!?わわわ、私なんて何も……」

「だって、足柄さんが連れてきてくれなきゃ食べる事が出来なかった訳だし。ありがとうね、足柄さん」

「もう……」

 足柄は頬を真っ赤に染めて、再び目をウルウルさせている。見てるこっちが胸焼け起こしそうだぜ……ったく。

「ほれほれ、甘ったるい空気を出すのもいいが、次の仕込み始めるぞ〜」

 俺がパンパンと柏手を打ったので現実に引き戻されたのか、2人の間にはちょっと気まずい空気が流れている。空気読めって?知るか。
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