戦闘校舎のフェニックス
フェニックス登場
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ボロい人間界の建物なんかに来たくなかったしな。というか、俺は人間界があまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては、耐え難いんだよ!」
なら地上に来るんじゃねぇよ。一生冥界で過ごしてろこのアホ鳥が。
-ボワッ!-
ライザーの周囲を炎が駆け巡り背に火の翼を作る。
「俺はキミの下僕全員燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れて帰るぞ」
殺意と敵意をむき出し俺たちを睨みつける。アーシアが腕に抱きついてきた。一誠も同様に震えていた。
木場と子猫は臨戦態勢に入ってもおかしくない空気をだしている。
「やってみなさいよ。ライザー」
リアスもライザーと対峙し、紅い魔力を全身から発する。
一触即発かと思ったが、そこにグレイフィアさんが介入した。
「お嬢様、ライザー様、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら私も黙って見てるわけにもいかなくなります。私はサーゼクス様の命を受けてこの場におりますゆえ、一切の遠慮などしないつもりです」
迫力のあるグレイフィアさんの言葉に、表情を強張らせた。
リアスは魔力を収め、ライザーは炎を消し深く息を吐きながら頭を振った。
「最強の女王と称されるあなたにそんな事言われたら、さすがに俺も怖いよ。バケモノ揃いと評判のサーゼクス様の眷属とは絶対に相対したくないからな」
そこまで魔王の眷属は強いのか・・・手合せ願える機会あるかね?
グレイフィアさんは2人の戦意がなくなったのを確認し、告げる。
「こうなることは、旦那様もサーゼクス様もフェニックス家の方々も予想されておられました。正直申し上げますと、これが最後の話し合いの場だったのです。よって決裂した場合の最終手段を仰せつかっております」
「最終手段? どういうこと、グレイフィア」
「お嬢様がそれほどまでにご意思を貫き通したいということであれば、ライザー様とレーティングゲームにて決着を・・・と」
「ッ!?」
グレイフィアさんの言葉に言葉を失うリアス。
「レーティングゲーム? どこかで・・・」
訝しげな一誠に木場と朱乃が説明する。
「爵位も持ちの悪魔たちが行う、下僕同士を戦わせて競う、チェスに似たゲームだよ」
「私たちがイーヴィル・ピースと呼ばれるチェスの駒を模した力を有しているのは、そのためですわ」
それを上の悪魔は鑑賞して楽しむか・・・いいご身分だな。
「俺はすでにゲームを何度も経験してるし、勝ち星も多い。キミは経験どころか、まだ公式なゲームの資格すらないんだぜぇ?」
確かに一理ある。成熟前のリアスでは参加できないが、今回ばかりは違うらしい。
「しかし、非公式純血悪魔同士のゲームならば、半人前の悪魔でも参加できます。この場合の多くが・・・」
「
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