ガンダムW
1730話
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話を聞かせて貰うからな」
そう告げるハワードの言葉には、他のガンダムの開発者達もが頷いていた。
いやまぁ、ニーズヘッグを見れば当然だろうが。
このW世界では、ガンダムというのは高性能MSの代名詞だった筈だが……今となっては、ちょっと性能の良い機体という感じに落ち着いてしまいかねない。
実際にはそんな事はないんだが、ニーズヘッグはそれだけの衝撃を皆に与えたのだ。
「じゃ、行くか。他の連中もこれからどうするのかを決めかねているだろうしな」
そう告げ。他の面々を引き連れ……俺達はブリーフィングルームに向かうのだった。
尚、当然のように整備員達もついてきたがっていたのだが、人数を考えるとブリーフィングルームに全員を収納するのは無理ということで、ブリーフィングルームの通信をどこででも見られるようにするという事で手を打った。
「アクセル!」
ブリーフィングルームに入った瞬間、真っ先に俺の名前を呼んだのは凛。
席を立ってこっちに近付いてきた凛は俺の肩を軽く叩く。
何故? と一瞬思うも、まぁ、魔法についてとかその辺りを軒並み話してしまったのを思えば、それも仕方がないか。
「どうやら、ピースミリオンも無事だったようだな」
「当然でしょう。私が艦長を任されてるんだから、そう簡単に沈められたりなんかしないわよ」
そう告げる凛だったが、目には若干こっちを心配する色もある。
そんな凛を落ち着かせるように、濡れたような黒髪をそっと撫でる。
凛にとって、自分の黒髪はかなり自慢の部分だ。
それを触らせる相手というのは、非常に限られている。
今ここにいる中では、それこそ俺と綾子だけだろう。
……以前、デュオが食堂で転んでスープを凛の髪に掛けた時は、氷の微笑を浮かべながらデュオに迫っていたしな。
結局生身の格闘訓練という名目でお仕置きされたけど、あれって下手をすればガンドが飛んでたんじゃないだろうか。
ともあれ、そんな凛の髪を撫でてから改めてブリーフィングルームの中を一瞥する。
そこにいるのは、連合軍からはノベンタ、セプテム、ベンティ。中東連合からはカトル、トロワ。サンクキングダムからはヒイロ、ドーリアン。ロームフェラ財団からはデルマイユ。
そしてシャドウミラーからは俺、凛、綾子、デュオ、五飛、サリィ、シルビア、ハワードを含めたガンダムの開発者達。
いや、サリィとシルビアの所属は連合軍か。
それ以外にも何人か名前の知らない連中がいるのだが、取りあえずトレーズ達を除く主要メンバーは大体揃っているので問題ないだろう。
そんな面々を前に、最初に口を開いたのは俺だった。
「さて、皆無事なようで何よりだ。トレーズが何を思ってピースミリオンに攻撃を仕掛けてきたの
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