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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第596話】
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ろへ僅かに逆立っていた。


 瞼を開き――ヒルトは吼える――学園全体に轟いた。


「行くぞォォォッ!! イザナギィィィッ!!!!」


 可変展開された装甲が組み換えられ、パッケージとなったイザナミの腕部パーツを取り込む。

 右肩のランチャーもそれに合わせて可変展開――取り込んだイザナミの腕部パーツを媒体にした幅広の可変型荷電粒子剣【大神之神霧露(オオカミノカムロ)】が形成された。

 長大かつ幅広いその荷電粒子剣――その意匠は青みがかった白銀の光刃を纏った美しい剣だった、収束された粒子の光刃は、粒子片を溢す事なく形成されているのは単に有坂真理亜の技術力の高さを物語っていた。

 右肩部から分離され、大神之神霧露をヒルトは構える。

 だが長大な剣は振りが遅い――第二形態移行を目の前で果たされた真耶だが、落ち着いて対処しようとアサルトライフルを構え、発砲。

 当たればヒルトは負ける――だが避けなかった、発砲した弾丸はシールドバリアーに当たる前に、視認可能なプラズマによって阻まれる。

 弾装が空になるまで撃ち続ける――だがやはり、弾丸はプラズマが妨害してシールドバリアーに当たる前に灰塵となっていた。

 真耶は額の汗を拭う――落ち着いているはずなのに心臓が早鐘を打っていた。

 右方向へ移動しようと動く真耶――。


『ナギちゃんが拘束しちゃうのですよぉッ凸(`皿´)』


 真耶の周囲の何も無い空間から光の剣が出現――光放つ粒子の剣がまるで力場を形成するように真耶は拘束された。


「えっ……う、動けなくなりました……AICじゃないこの拘束力は……!?」


 油断してた訳じゃない――気付いたら何もない空間から光の剣が取り囲む様に出現、真耶は機体を動かせなくなっていた。

 未だにISの全容は解明されていない、未知なる力をもっている可能性も多々ある。

 そして――目の前の教え子は、その未知なる力の一部を解放してるのかもしれなかった。


「……ォォォオオオッ」


 離れた位置から振るわれる大神之神霧露――光刃が真耶のシールドバリアーに触れると一撃でシールドバリアーが崩壊、シールド・エネルギーが〇になると試合終了のブザーが鳴り響くと同時に天・伊邪那岐の可変展開装甲から粒子が放出――黄昏に落ちていく夕暮れの空に大きく《天》の文字が描かれた。


『ムフフ( ´艸`)これでカッコいい必殺技になったのですよぉ(・ω<)』

『むぅ……よくわからないが、主君はどう思うのだ?』

「…………勝ったのか……?」


 疲労困憊のヒルトは雅の問いは聞こえず小さく呟いた――それに応えたのは真耶だった。


「……えぇ、先生の負けです。 油断して
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