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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第596話】
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。
さっきとは真逆に攻め立てるヒルトの執拗な中遠距離戦、アサルトライフル、サブマシンガンで反撃、迎撃を行う真耶だが明らかに追い付けていなかった。
ワイヤーブレード、ショットクローはナギが制御、天之尾羽張は雅が制御し、残った武装をヒルトが扱う。
パターンの読めない波状攻撃が真耶を苦しめた――五〇〇を越えてたエネルギーも徐々に減らされ、四〇〇、三〇〇と削られていく。
だがその一方で反撃も忘れていなかった、波状攻撃の迎撃の合間も、ヒルトにダメージを与えていく。
波状攻撃とはいえ間は必ず在り、真耶はその隙をついてシールド・エネルギーを削ったのだ。
だが――やはり実力差と疲労でヒルトが圧されている。
連戦はヒルトの精神と体力を磨耗させ、持続していた集中力も途切れ、回避できた射撃も諸に直撃を浴び始めていた。
ディスプレイに映し出されるヒルトの疲労の色がそれを物語る――そして、真耶はここから攻勢をかけた。
折り畳み式パドルブレード《九鬼姫》による剣閃とサブマシンガンを合わせた戦闘術が疲労したヒルトを更に苦しめた。
剣を捌けばサブマシンガンの射撃、射撃を何とか逸らせば今度は九鬼姫の剣閃がシールド・エネルギーを削った。
誰の目にも明らかになるヒルトの敗北――伝染した歓声が終息へと向かう――だけど……それでも声をあげて応援する子達が居た。
「ヒルトさぁーんっ! 勝負はまだまだこれからですよーっ!」
「そうだー! 野球だって二アウトから巻き返せるんだからーッ!!」
「ひーくんーっ! ふぁいとぉー!!」
「ヒルト! 勝って!」
四組のソフィー、エミリア、一組の本音、三組のセラと諦めていなかった。
特に普段物静かなセラが声をあげている事に、三組女子は驚きを隠せなかった。
終息し始めていた歓声も今再び巻き起こる――ヒルトはそれに呼応する様に吼えた。
「ゥォォォオオオッ!! まだだァ―ッ!!!!」
疲労困憊した身体に今一度力が込み上げてくる――対応しきれなかった真耶の攻撃に対応し始めたヒルト。
だが、それは遅すぎた――残りシールド・エネルギーが八〇を切り、一方の真耶はエネルギー二〇七。
だがそれでもヒルトは諦めていなかった――削られるシールド・エネルギー、疲労した身体に鞭を打ち、切り結ぶ刃――残りシールド・エネルギーが三〇、真耶は残り一六二――。
「ヒルト君! これで――お仕舞いです!」
北落師門が空を舞う――真耶の九鬼姫によって払われたのだ。
既に弾切れのサブマシンガンを捨てた真耶は九鬼姫を構える。
これまでか――否、まだ俺は……俺は最後まで――。
「――諦め
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