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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第596話】
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いませ」

「ファイトだよ! ヒルトくん!!」


 静寐、鏡ナギ、神楽、さゆかと続き――。


「ヒルト! こんな所で負けたら日米同盟間にヒビが請じるよ!!」

「ヒルト、勝って」


 ティナ、セラと伝染していく――いつしか歓声の輪は拡がる、水面に小石を投じ、波紋が拡がるように――。


「ば、バカな……何故あの落ちこぼれにこれだけの声援を送る!? あんな役に立たない落ちこぼれに!?」


 明らかに動揺を見せるオーランドに、千冬は呟く。


「……確かに、数値だけを見ればヒルトは貴殿方の言うように落ちこぼれです。 だが……ヒルトは、入学してからずっと訓練し続け、各国代表候補に教えを請い、力を着けてきた。 それを見てきた者達が今の彼女等です」

「ふん、ならば見る目のない小娘共だな! まあいい、どんなに声援を送ろうともこれで決着は着く。 万が一負けたとしても、貴様の弟が次の相手なのだ」

「…………」


 千冬は何も答えなかった、ただ今は……試合の流れを見守るしか出来なかった。

 カチッカチッとトリガーを引くも、既に弾切れとなったサブマシンガンからは何も出ない。

 隙間から銃口を引き抜く真耶、まだ決着は着いていなかったが確実にダメージは負わせた。

 四枚のシールドを解放――解放した空間にはガンスモークが立ち込めていてイザナギの姿を生徒達は視認出来なかった。

 だが真耶はハイパーセンサーで確認出来た――イザナギの姿を。

 堪えていたのだ、あの跳弾の嵐を――。

 ガンスモークが晴れ、姿を現したイザナギ――オーバーヒート寸前の機体を冷却するために開いた装甲から廃熱する、立ち込めた蒸気がヒルトを包んだ。


『マスター、迎撃機能のエネルギー、底をついたのですよぉ(TДT)』

『仕方ない。 機能はオフラインだ。 雅、他はどうだ?』

『ダメージコントロールチェック。 ……主君、外部ダメージは無しだが内部は少しダメージを受けている。 これは連戦の影響だろう』

『了解。 シールド・エネルギーは残り二二〇か……』


 エネルギーは減らされたものの、真耶の四枚のシールドは跳弾の影響でほぼ使えなくなっている。

 だがそれでも残りエネルギー総量五〇〇を越えてる為、開いた差は大きい。

 イザナミの両腕部から光刃を形成させ、二刀射出に合わせてワイヤーブレード全基射出、左肩ショットクローも同時に射出した。

 回転する刃を避けるもワイヤーブレードを撃ち落とす真耶、だがショットクローの粒子刃が大きくシールドに干渉、エネルギーを削る。

 波状攻撃を防ぎ切れなかったのはシールドがほぼ機能してないのが原因だろう――其処からヒルトの反撃が始まった
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