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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第596話】
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ていった。
既に準備を終えている真耶は――。
「有坂くん、手加減はしませんからね」
「ん……了解っす」
手加減はしなくていい――もうゴールは目の前なのだから。
真耶を退ければ残りは一夏のみ――油断さえせず、零落白夜に気を付ければ――後は、身体が何れだけ動くかどうかだった。
シグナルに灯りが点る――二挺のサブマシンガンを構えた摩耶に対してヒルトは電磁投射小銃を構える。
歓声が聞こえる――だけど、大半はヒルトがやられる――当たり前だ、教師が生徒に負けるなんて普通誰も予想できない。
二つ目のシグナルが点灯――陽は黄昏、暖色のある赤みがヒルトと真耶を包む。
三つ目のシグナルが点灯と同時に射撃戦が開始された――互いに放つ弾丸は迎撃、或いはシールドに阻まれ有効打を与えられない。
流石のヒルトも今回ばかりは迎撃機能をオフラインにはしなかった、そんな事をすればあっという間に削りきられる。
弾装を装填する真耶――装填に掛かる時間も二秒とかからず、直ぐに射撃を開始する。
夕焼けの空を彩るレーザー迎撃、互いに有効打が認められない中、真耶は二基のシールドを射出――有線で繋がったそれはイザナギのショットクローと同じ有線接続操作型だった。
包囲するように迫る二枚の盾。
「……なんだ?」
左右に迫るそれを避ける――サブマシンガンの追撃は止まない、迎撃しつつ、執拗に追ってくる二枚の盾を煩わしく思っていると残った二枚の盾も射出した真耶。
「これは……誘導されてるのか?」
一旦迎撃機能をオフラインにするヒルト、左右に避ける合間に四枚のシールドは上下左右に包囲網を敷いた。
『マスター(・_・;) シールドに包囲されてますよぉ(-o-;)』
『わかってる。 ナギ、雅……どう思う?』
『ボクはあれが何だかボクたちを取り囲む為に展開してる気がするのですよぉ(・〇・ )』
『私も同感だ。 主君、分離して二対一で攻めるか?』
『いや、多分それは直ぐに対応してくるだろう。 このままパッケージのままで頼む』
『承知した』
降り注ぐ弾雨、迫る四枚のシールド――空中の機動を奪うように配置されたシールドは明らかにヒルトの動きを狭めていった。
「チッ……!」
「ヒルトくん、防戦一方になってますよ?」
撃つのを忘れるくらい執拗な四枚のシールドと射撃によって自由奔放な動きを制限されていた――そして。
「ッ……!?」
避けた先に一枚のシールドが配置され、ヒルトは咄嗟に動きを止めてしまった。
真耶の眼鏡が光る――動きが止まったヒルトに対して上下左右にあったシールドが急加速
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