課外授業のデイウォーカー
最下層・抜き取られた聖杯と上役達×公開処刑と化したフィールド
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術式を調査すると舌打ちしてた。
「くっ!このプロテクトコードは・・・・シャルロットのだ!何故俺も知らんコードをお前が知っている!?これもリゼヴィムの野郎からの情報提供なのか!?」
「アザゼル、それをこっちに見せてくれませんか?・・・・ふむ、これは私しか知らないコードのようですね。やはりあのバカからのようです」
「彼らからは色んな情報を提供してくれました。お陰で聖杯研究は飛躍的に進み、滅んだはずの邪悪な魔物達も現世に復活させる事が出来たのですよ。それとヴァレリーが持つ聖杯は、今までの聖杯所有者よりも突出部分がありまして。主に生物にとっての弱点を可能な限り薄めるという面が優れていたのです」
吸血鬼達が強化されて、邪龍共に龍殺しの効果が余り無いのもヴァレリーが持つ聖杯がその分野に強かったようだ。マリウスが術式操作を止めると。
「ふふふ、お陰で無事完了致しましたよ」
魔法陣の術式が強い発光をして、ヴァレリーを包み込んでたがアーシアの神器抜き取りは未遂に終わってた。これが本来ある悲しみのようだが、俺には関係ないのでスルーしてる。静かに怒りと攻撃するタイミング取ってたが、体内から小さな杯が出現して金色に輝く代物。あれが神滅具の一つで聖遺物の聖杯。
「・・・・あぁ・・・・」
ヴァレリーは神器を取り出された事により生気を完全に失い、寝台でぐったりする瞬間に俺が神速を使ってヴァレリーを奪還した。で、ギャスパーが居るとこまで運んで行く時にマリウスの野郎は何も行動しないのが不気味に思うのは俺達だけのようで。聖杯を取り出したからもう用済みなのだろう。
「これが・・・・神滅具『幽世の聖杯』で、しかも禁手の発動条件も揃った代物です」
魔法陣の障壁が無くなったからと言っても、既にヴァレリー奪還済みで今にも死にそうだから延命処置をした。これで少しは喋れるが、神器を抜かれた者がどうなるかは分かってる事だが死者蘇生も出来る俺が居なかったらどうなってたか。延命措置したとこで変わらないし、生き返るには聖杯をヴァレリーに返還すれば大丈夫なはず。
「ふむ。妙だな。神滅具の抜き出しにしては・・・・」
流石のアザゼルも気付いたようだが、今は横に寝かされているヴァレリーにギャスパーが静かに話しかける。
「ヴァレリー、貴女の仇は私が取ります」
その声に反応して目を開けるが、ギャスパーの変わり様にヴァレリーも驚いてた。だけどその目は怒りに燃えてたギャスパーの目でもある。
「・・・・何時の間にギャスパーは変わったのね、これも一真様と一緒に居たからかしら。昔のギャスパーなら泣き虫だったはずなのに」
「ごめん、私は、いえ僕は君を助ける事ができなかった・・・・」
「いいえ、私はちゃんと助けてもらったわ・・・・最期に・・
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