0070話『瑞雲祭り』
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」
六人の返事をもらい、
「そして水上機母艦のみんなは販売コーナーを頑張ってくれ」
『はーい』
水上機母艦のみんなも元気よく返事をしていた。
そこに艦娘音頭を踊る予定の白露型のみんなを代表して白露が挙手をして、
「提督ー! あたし達はどうすればいいの?」
「そうだな。みんなには町の皆さんに艦娘音頭の踊りを指導してあげてくれ」
「わかったよ」
「任せてちょうだい」
「頑張るっぽい!」
白露型のみんなも役割分担は把握できたみたいだ。
これでどうにかなるだろう。
「作戦は明日の午前中は瑞雲隊の発艦を行い、午後から夜にかけて艦娘音頭や屋台などを行うから各自準備を怠らないように」
『了解』
それで各自準備を始めるために部屋を出ていった。
…そして翌日。
この日は村雨たちの作ってくれたてるてる坊主が効果を発揮したのか雲はあれど青い空が広がっていた。
予報でも今日一日は雨は降らないという結果に満足を感じていた。
町の町内会に顔を出して、
「どうですか? 準備はできていますか?」
「あ、提督さん。はい、大丈夫ですよ」
「任せてくれ。キャンプファイヤーの準備も出来ているからいつでも艦娘音頭とやらを踊れるように今は艦娘さん達の子達に踊りを教えてもらっているところだ」
「そうですか。それならよかったです」
と、そこに少し慌てて久保提督が町内会に顔を出してきた。
「お、遅れました! 榛名提督、まだ準備は大丈夫でしょうか?」
「はい、久保提督もそんなに慌てなくて大丈夫ですよ」
「そうなんですけど…うちはまだそんなに艦娘の数が集まってきていませんし練度も低いんでこの祭りには見学での参加しかできないから少し歯がゆいんですよね」
久保提督の鎮守府の方も最近はやっと何人か戦艦級も増えてきているという話を聞いているがまだまだ練度不足は否めない状況だから今回は見学だけとなった。
だから町内警備を任せてもらっている。
私の方の艦娘達は屋台やら踊り、瑞雲隊の発艦などで警備に回せないから久保提督の提案はちょうど痒い所に手が届く感じだったのだ。
「大丈夫ですよ。久保提督の艦娘達には警備を任せてもらっているんですからお相子ですよ」
「そう言ってもらえると心休まりますが…」
そんな話をしている時だった。
放送でそろそろ瑞雲隊の発艦式が行われるというので私達も町内会会場の外に出て空を見上げる。
同時に日向達瑞雲隊を装備した艦娘達が、
「それではいくぞ! 全員発艦準備!!」
いつになく気合の入った日向の言葉とともに瑞雲を発艦できる艦娘達がカタパルトを展開して次々と瑞雲を発艦させていった。
その瑞雲隊は熟練の妖精さんが操作している事もあり乱れることなく
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