暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
節目の日

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ち上げ、もう一度フォームを作成し直すことにした。きっとフィールドの選択を間違えたんだ。どうせあとで調整するんだし、ケチらず全部表示させてやる……

「ねーせんせー?」
「んー?」
「大変そうだね。難しい?」
「んー」

 ……よし出来た。いい子だ。フィールド全部のせフォームの完成だ。これをいじり倒して、フォームを完成させる。IDの項目は表示させといたほうがいいけれど、編集は出来ない状態にしておいた方がいいだろう。編集禁止にしておくか……。ID表示のテキストフォームのプロパティを表示させ、編集可否の部分を編集禁止に設定した。

「ねーねーせんせー」
「んー?」
「せんせーってさ。彼女いないんだっけ」
「んー」

 フォームを上半分と下半分に分けて……上半分は生徒情報、下半分は該当する生徒の受講状況を一覧リストにしとけばいいか……。各カラムのテキストフォームの大きさと位置を調整しつつ、画面上半分のレイアウトを整えていく。とりあえず上半分のレイアウトをアバウトに仕上げて……

「ねーねーせんせー」
「んー?」
「彼女いないんならさ。私が彼女になったげよっか」
「んー」

 備考欄ってちょっと広めに取っておいたほうがいいよな……上半分の右半分ぐらいを備考欄に割り当てておこうか。これならある程度長い文章が書かれていても、一目で確認が出来るだろう。あと左半分は生徒の情報を載せておけばいい。備考欄のテキストフォームの領域を広げ、それで右半分を埋める。これならある程度長い文章でも確認がし易いはずだ。

「せんせー」
「んー?」
「せんせーが好きなきなこのおはぎ、また作ってあげるねー」
「んー」
「鍋焼きうどんも作ってあげるねー。今度は海老天ちゃんと乗せるねー」
「んー」
「だからちゃんと、私と夜戦してねー?」
「んー」

 ……しまった。メールアドレスのカラムを作成することを忘れていた……今の業務基幹ソフトだと生徒さんのメールアドレスなんてカラム作ってないから……今ならまだ間に合う。今の内にちゃっちゃと作っておこう。テーブル編集画面に切り替え、生徒情報テーブルに、新しくメールアドレスのカラムを追加する。データの型は……とりあえず文字列型でいいか。

「カシワギせんせー」
「んー?」
「好きだよー?」
「んー」

 よし追加完了。あとはわけわかんなくなりそうだから、もう一度フォームウィザードでフォームをさくせ……ん? ちょっと待て。

「川内」
「ん?」

 俺は作業の手を止め、いつの間にかキーボードの音が鳴り止んでいる、川内の方に視線を移した。

「お前……今、なんて言った?」

 すんごいべっぴんな女の子が、こっちをジッと見て笑っていた。そいつはキラッキラに瞳を輝かせ、嬉しそう
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