黒衣を狙いし紅の剣製 05
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と一緒にするな。確かに我も似たようなところはあるが、こやつほど過保護ではない」
「……ユーリやレヴィとかには割と過保護だと思うけど」
「だとしても……貴様ほどではない」
おいおい、大丈夫とは思うがこっちは休みなんだからもっと気楽に話そうぜ。知り合いの言い争いなんて見たいもんじゃねぇんだし。
「まあ良い。見たところ貴様は仕事の合間に来たのだろう。仕事でヘマをされても困るからな。聞きたいことには答えてやる」
「ディアーチェ……ありがとう。えっと……注文もいいかな?」
「ここは喫茶店だ。高収入の人間が水だけで居座られても困る」
素直に肯定すればいいってのに……ま、これがこいつらのやりとりなんだろうし気にしないでいいか。ピリついた嫌な感じも一瞬だけだったし。
そのへんがあたしとは違うところだよな。今ではそう多くねぇけど、シグナムが本気で言い争いになった時は下手したら模擬戦レベルの荒事になるし。はやてとかが仲裁してくれたらいいけど……割とはやても模擬戦なら許すところがあるしな。
時として譲れんこともある。下手に仲裁するよりも全部ぶつけた方がお互い納得できるやろ。
みたいな感じで。あたしとしては譲れない時はそうするけど、バトルマニアのシグナムとあんまり模擬戦とかしたくねぇんだけどな。あいつ熱くなりやすいし。隣に居る金髪も似たようなとこあるけど。
そんなことを思っている間に、フェイトの元にシュークリームとコーヒーが出される。彼女の容姿も相まってはたから見れば実に栄えて見えそうだ。
話したらあれだけどな。つうか……戦闘中は凛としてんだから普段からそうしてればいいだろうに。まあそれはそれでフェイトらしくなくなるけど。
「それで……何を聞きたいのだ?」
「ショウの周りで起きてること全部」
「何つうか……それだけ聞くとフェイトがストーカーみたいだよな」
「ぅ……今日のヴィータ、何だか意地悪だよ」
別に意地悪で言ってるつもりはねぇんだけどな。思ったことを素直に口にしてるだけで。
実際にやってるかもしんねぇしな。街で偶然見かけた時とか自分から積極的に話しかけに行くのは恥ずかしい。でも気が付いてほしい。そうこうしてるうちに尾行して……なんて流れが割と想像できる奴だし。ストーカーとは少し違う気もするけど。
「わりぃわりぃ。でもよ、聞いた話じゃそのへんのことはティアナが調べてんだろ? お前のところには真っ先に報告行くんじゃねぇのか?」
「それはそうなんだけど……今のところ大丈夫ですって連絡来たから何もなくて」
「まあ仕方あるまい。元々居るのかも分からんのだ。それに居ったとしても、あやつも今ではそこそこ名の知れた人物になっておる。調べるとなると時間も掛かるだろう」
「それに……フェイトは下手に報告すると仕事
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