ガンダムW
1729話
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のか?
「なら、その辺りの情報をデュオの方に流してやれ」
『ふふっ、そうね』
それだけで俺が何を考えているのか理解したのだろう。面白そうな笑みを浮かべた凛はあっさりと頷きを返す。
「ま、とにかく積もる話も色々とあるけど……それも全てはこいつらを片付けてからだ」
『ええ』
短い会話はそれで終わり、それぞれがやるべき事を理解して通信が切れる。
それを見ながら、俺も次に狙うべき相手を探してT-LINKシステムで周囲の索敵を行う。
ああ……と、機体を動かしながら、俺の口からは悦楽に近い溜息が出るのを止められない。
トールギスやウイングゼロも、決して悪い機体ではない。
いや、このW世界の中だけで見れば共にトップクラスの性能を持っている。
ましてやウイングゼロにいたっては、トップクラスではなくトップの性能を持っていると言い切ってもいい。
だが……そう、だが。
それでもやはり、操縦をする際には俺の能力を全開にするような事は出来ない。
ゼロシステムを使えればあるいは……とそう思った事もなかったが、結局俺が乗っている状態でゼロシステムは発動しない事が判明している。
機体性能を限界以上まで引き出しても……それでも、俺の能力を完全に発揮は出来ないのだ。
それに比べると、このニーズヘッグはレモン達が持てる技術の粋を集めて、俺だけの為に作ってくれた機体だ。
それこそ、俺の能力を最大限まで引き出し、それでも尚余裕があるという……まさにオーパーツと呼ぶのに相応しい機体。
ニーズヘッグに乗っていると、機体が馴染むというか、機体と一体化しているような気さえしてくる。
ツイン・ドライブとエナジーウィングを使い、次第に速度を増していく。
そうして陣形に風穴を開けられたMD部隊の中に、ニーズヘッグは突入する。
MDとしてAI制御されているMDですら反応出来ない速度。
もしくは、先程のフルバーストで完全にAIの認識範囲を超えてどうしようもなくなっているのか。
ともあれ、MDの反応が鈍いのは間違いない。
T-LINKシステムを使ってファントムを自由自在に動かしながら、次々にMDを切り、切断し、貫き、撃ち……といった具合に破壊していく。
そうしながら、勿論ニーズヘッグの動きも疎かにはせず、トーラスの横を通り抜けざまにエナジーウィングの刃でその胴体を斬り裂いていく。
シャドウミラーで採用されているエナジーウィングは、基本的にブレイズ・ルミナスとしてバリアに使われるのが普通だ。……ああ、勿論刃状のエネルギーを飛ばす広域攻撃はデフォで備えているが。
だが、ニーズヘッグの場合は何種類もバリアを装備している関係上、バリアはこれ以上必要なかった。
いや、バリア以外に使い道がないのであればバリアにし
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