0069話『ホームシックと信じてあげる事』
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に二人の頭に手を置いて、
「今は君達という家族が一緒にいてくれるから、だからいいんだ」
「提督…」
「司令官さん…」
私は安心してくれるように笑みを浮かべながらそう答える。
それに二人は少し潤んだ瞳をして顔を赤くしていた。
もしこんな時に曙か叢雲だったらと考えて、
『ふ、ふーん…そうなんだ。提督がそう言うんだったら私も嬉しいわ』
って、どこかツンデレ風味に答えるんだろうなと考えていた。
それに対して村雨と春雨は、
「そう…提督は私達の事を家族って認識してくれているのね。少し、嬉しいわ」
「村雨姉さんと一緒です。春雨は司令官さんのその気持ちがとても嬉しいです」
と素直に答えてくれた。
それが無性に嬉しくなって二人の頭を少し強く撫でてしまった。
それから二人の話題だったてるてる坊主を作るために紙を購入して二人にあげた。
「なんか、ありがとね提督。これでてるてる坊主が作ることが出来るわ」
「はい。うちの子達は意外にてるてる坊主を作るのが苦手な子が多いんです。だから春雨たちで教えてあげられたらなって思うんです」
「それはいい考えだな。よし、私も仕事が終わったら一緒に作らせてもらうよ」
「別にいいのよ? 提督は提督でやることがあるんでしょう?」
「つれない事を言うなよ村雨。家族なんだから手伝いたいっていう思いなんだ」
「ふ、ふーん…そうなんだ。それじゃ村雨が提督にちょっといいところ、見せてあげるわ」
それで村雨は私にてるてる坊主の作成の仕方を伝授してくれるという。
確かに子供以来は作っていないからこの際習いなおすのもいいかもしれないな。
そんな事をしながらも私は町内会へと顔を出す。
「ああ、提督さん。いらっしゃい」
「町長さん、こんにちは。今はとくに町からの不満とかは出ていませんか…?」
「はい。特には出ていませんよ。むしろ嬉しいと言ってくれていますね。よく頼めば提督さんは艦娘さん達を派遣してくれて漁業の手伝いで船団護衛をやってくれるから」
町長さんの言葉にこの思いは間違っていないという感じだった。
主に夕張とか水雷戦隊が護衛について漁船の船団護衛をしているのだ。
それで漁師さんからよく魚を見繕っていくつかもらってくるのを鳳翔さんが捌いてみんなに振る舞ってくれている。
深海棲艦に荒らされて海に出る機会が減ったからなのか魚の数は増えてきているんだよな。
取り過ぎることがないから魚が増えているのは確かに嬉しい事だけど、だけどそう考えるとそれだけ深海棲艦が出没する前は人類は魚を取り過ぎていたという考えをすると微妙な気分になる。
いったい、深海棲艦ってなんなんだ…?という思いが頭を過ぎるんだよな。
まぁ、考えていても仕方がない。
今のところ対話の道はないんだから結局は倒
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