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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、古龍と戦う
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かった。

「う、嘘っ!?」
「さ、刺さりもしなかった!?」

チョッパーは既に神官との戦いでランブルボールを使用してしまっていた、6時間に一つが適量という劇薬。直ぐに使う訳にも行かずビビの弓を頼りにし自分は彼女の脚として専念しようと思っていた矢先の出来事だった。矢の先端が刺さる事も無く矢は自ら燃えて消え去ってしまった、余りにも硬すぎる外皮。故かキリンは興味すら引かれていなかった。再び矢を番え今度は頭部を狙い放った。最早やけくそだった、頭部に当れた此方へと意識が向きレウスが動けるようになるかもしれないという気持ちからだった。

「―――ッ!」

矢が頭部の角付近に直撃した、矢は突き刺さりキリンが苦しそうに暴れ始めた。頭を激しく振るい矢を取り払おうとしているかのようだった。弱点は頭部の角とビビが思った途端、その周囲に落雷が落ちた。直撃こそしなかった物の凄まじい破壊力の雷の衝撃は既にダメージを受けているチョッパーの意識を奪い去り、三度落ちた落雷はビビの意識を奪い取った。

「ビビちゃん!!!チョッパーァ!!!」

痺れる身体を無理矢理動かすように地面を強く蹴りつけて二人の元へと跳んだ。駆け寄った二人は完全に気を失っており既に戦えるような状態ではなかった。直撃でないのにこの威力……途轍もない力だがそれを上回るかのようにレウスは怒りを沸きあがらせた。未だ激しく頭を振るっているキリンを他所に二人を傍にあった遺跡の影に移すと強引に身体を痺れを振り切り古龍を睨み付けた。

再び落とされた雷はキリンを直撃し受けた矢を一瞬で焼き払った、少々深く刺さった矢を抜くのを諦め雷を落とし無理矢理焼き払った。雷を受けたと言うのにキリンは全くダメージを受けているような様子は無い、古龍という存在の出鱈目さを目の当たりにしたレウスだがそれでも怒りは薄れない。寧ろ、闘志と怒りが更に沸騰して行く。

「俺はもう、知らんぞ……惨殺されても文句は言えねえぞ、ドスケルビィ!!!」

懐から小瓶を取り出しつつその中身、真紅の丸薬を取り出した。以前アラバスタでも使用した自分専用のランブルボール、その完成品である。それを躊躇無く取り出した事がレウスの怒りがどれ程の物なのかと言う事を示しているかのよう。そしてそれを銜え一気に噛み砕いた。

「―――制限時間は3分、ランブゥルッッ!!」
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