空の王者、古龍と戦う
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てしまった。身動ぎすらせず、自分の攻撃程度脅威にすら映らないという事だろうか。
「二人とも、兎に角動き続けろ!そしたら雷を食らうぞ!!」
「こええええっっ!!!?ビ、ビビ乗って!!」
「う、うん!!レウスさん如何するんです!?」
「逃げても無駄だろうな!俺が相手をする!!」
この中であの古龍の危険性を理解しているのは自分だけ、そして弱点も把握している。ならば自分が行くしかないと思った、翼を広げつつ飛び上がり一気に迫って行く。それを見下すかのような視線で見つめる古龍は嘶きを上げレウスへと雷の槍を無数に振り下ろしていく。それを辛うじて、本能が感じ取っている雷と言う脅威に脅える感覚を利用しつつそれを寸前で回避しながら前へ前へと進んでいく。
「この、ドスケルビがぁぁぁっ!!!」
勢いを付けたまま竜頭で殴りつけるが、身体を反転させながら後ろ足を蹴り上げ蹴りを放つキリン。竜頭を迎え撃つように放たれたそれの威力は全力の一撃を易々と上回るかのような破壊力を秘めているのか逆に弾き飛ばされるかのようにレウスは吹き飛ばされる。
「何てパワーだ!!!」
その瞬間、吹き飛ばされている時に振り返ったキリンは再び天から槍を降りおろした、姿勢の制御すらまともに出来ていなかったレウスはそれを避ける術もなく人々が神と恐れたそれを身に受けてしまった。
「ガアアアアアッッッッ!!!!!!」
「レウスさぁぁぁんっっ!!!!」
「レウスゥゥゥゥゥ!!!」
聞いた事も無いようなレウスの絶叫が周囲へと木霊して行く、あの屈強で竜の力を持っているレウスがここまでの声を上げる事すら二人は考えた事もなかった。レウスの力を十二分に承知しているから事の思いだった。しかし、相手は古龍 キリン。その龍が操る力は雷、それはレウスにとって凄まじい苦痛を与える物だった。
「ガアアアアアアッ!!!あぁっっ、あああっ……!!」
地面に倒れ込みそうになりながらレウスは思い出した、そうだ忘れていた。自分が、リオレウスが苦手としている属性に雷があったと言う事に。それが最も苦手と言うわけでは無いが有効とされる力が電気、雷であった。尋常では無い苦しみだった、そして身体が痺れてしまっている。
「レウスさんを助けないと、トニー君!!」
「解ってる!確り掴まっててビビ!!」
膝を付いて苦しんでいる仲間を救わんとチョッパーに乗ってビビは声を張り上げた、チョッパーもそれには同意だった。レウスは大切な仲間、助けない理由など無い。雷は恐かったがそれ以上に助けたいと言う思いが勝った。
「いっけっ!」
チョッパーに騎乗したまま弓を構え、矢を放った。まだ慣れていないがそれでも狙いは十分、真っ直ぐキリンへと向かって行きその体へと命中した。だがその身体は傷一つ付いていな
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